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3、主人公は予想の斜め上をいくようです




「今のところの目標はこんなところかな。」


・早死にしない事

(万が一死んでしまった時のために遺書は常に新しいものを用意する事)


・主人公や攻略キャラといったゲームの中心人物から距離をとる事

(間違えても苛めたり敵対しないように!)


・王国追放になっても大丈夫なように手に職をつける事


・何より自分が後悔しないように生きる事!


・もし実現できるなら結婚したい!!




最後のはもはや願望だが…。



「覚えているのは主人公と攻略キャラたちがイチャイチャしてる事ばっかりだけどこれだけでもある程度のピンチは切り抜けられるはず!」



頑張ろうレナータ!頑張ろう私!!



目標が定まりひと息つくと頭が冷えてきた。



私が目を覚ましてから長い間考えているように感じるが、

実際は目覚めてから一、二時間程だろう。




「そろそろ誰か来てもいいんじゃない?」




御茶会の日から何日経ったのかはわからないがずっと寝たきりだったせいで体の節々が痛いし、頭を使ったらお腹も減ってきた。

いくら王宮内で孤立しているとしても誰かしら様子を見に来てもいいはず。



部屋から出る事もできるがこちらは一応怪我をした身だ。

歩き回るのは宜しくないだろう。

部屋の外に気配を探すが誰も居ないようだ。


いい加減ベットの上も飽きてきたので誰かを呼ぼうと思い、声を出そうとして止めた。




耳をすますと部屋の外からパタパタと歩く音がする。

誰か来てくれたようだ。

きっと召使の誰かだろう何か食べれる物を持ってきてもらおう。


コンコン


「はい、どうぞ御入りください。」


ヒョコっと扉から顔を出したのは召使ではなかった。




私が警戒すべきこの世界の主人公


「……ね、姉さん…。」


エイミー・ル・ソレイユ

ゲームのキャラクターをそのまま小さくしたような可愛らしい少女が立っていた

ちょっと待って、心の準備がまだなんですけど!?



「レナータ‼あなた目が覚めたのね‼」


「は、はい。先程目が覚ましました。」

出来るだけ冷静な表情をつくり、ゲーム内でのレナータは誰にたいしても敬語を使っていたはずなので言葉を選びながら返事をする。内心は冷や汗ダラダラだが。



「本当に良かったわ‼3日も眠ったままなんですもの、とっても心配したわ‼何度も声をかけたのに全く起きないんだもの‼このまま目を開けないんじゃないかと思ったら私悲しくて悲しくて…。あ‼そうだわ‼3日もなにも食べていないんだものお腹ペコペコよね⁉ごめんなさい私たら気がつかなくてすぐに何か持ってくるわ少し待ってて‼」


そう一方的に話すとエイミーは走って部屋を出ていってしまった。

私はというとエイミーの態度が衝撃的過ぎて固まってしまっていた。


「ゲームの印象とかなり違うんですけど…?」



それともゲームの中でもあのテンションだったのだろうか?

ゲームの印象ではおっとりとした箱入り娘で大人しそうな感じだったのだが、今の彼女はどちらかというと箱を自ら壊して走り回りそうな勢いがいい子供だ。





「まさか小さい頃のお姫様があんなに騒がゲフンゲフンおてんばだとは思わなかったわ…。」


そうだきっと今は幼いからやんちゃなだけでこれから大人になるにつれて成長していくんだと必死に自分に言い聞かせる。



数分後、3斤ほどの大きさの切られていない食パンをニコニコした顔で持ってきたエイミーの姿を見たときは先ほどの自分の言葉を訂正しようかと思ってしまったが……。







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