異世界で軍師を頼まれた!?
どうも、万年店番です。今回はこちらの大賞に出すために新作を書きました。
個人的には大賞をとって書籍化したいなとは思うのですが・・・不安です。
今回は、こんな感じの作品とさせていただき続きはまた後でになります。(続き書いたら〆切に間に合わないのは内緒)どうぞ最後までよろしくお願いします。
プロローグ 王国の存亡をかけて
今この王国「フレスティア王国」は滅びようとしている。隣国の大帝国「ダルシニア帝国」に侵略され今まさに首都決戦になろうとしている。帝国側は、降伏を持ち掛けてきたものの国民や第26代国王バージデア・フレスティアは、降伏を良しとしなかった。議会はこれ以上の戦争継続は不可能であり、滅びるのは目に見えていることを悟り降伏を進めたが、国王に一蹴され、議会の議員たちは絶望したが国王の言葉により議会議員全員が徹底抗戦を覚悟し受け入れる。
「私はこの国に誇りを持っている。ここまで私を支えてきた議会の者たち、そして私を慕ってくれた国民の皆がこの国で暮らしている。これを守らんとしてなんとする!私はこの国で暮らす者たちを守るという義務があり、そしてこの国の誇りを守る義務がある!この誇りをかけて戦えばたとえ侵略されようとこの土地に住む者たちの誇りとなりこの先の未来の糧となるだろう。私は国民の心として!代表として!戦うことを決意した。」
「無理強いはしない・・・。どうか力を貸してくれ。頼む!」
国王が深々と頭を下げる。議員たちは困惑したが次の瞬間。議会の中で若い議員達は顔を見合わせ、
「国王がなんで頭を下げているんですか?あなたが頭を下げる必要なんてないはずですよ?それとも私たちがそこまでしないとあなたについていかないと思ったんですか・・・?」
「見くびられたものですね。あなたはただそこで命令を下せばよいのです。“この国を守り抜け”と、たったそれだけのことです。」
それに便乗するように、次々に議員たちが呼応する。
「あい分かった!」
「これより!この国の存亡をかけた戦いに臨む!皆この国の盾となれ!礎となれ!」
「オオッ!!」
第1章 着替えるはずが突然異世界
20XX年6月4日、この日僕こと上社 仙造は自室で今週発売予定の戦略ゲームの前作をシステムなどからくまなく調べ、次作の予想考察をしていた。
「おそらくこのシステムはリストラ(システムの削除)になるな。」
システム面の考察を終える。ほとんど変わりないと思うがこのシステムは削除されると思しきものが一つだけあった。
「えっと・・・このシステムはリストラだから新機能追加がなければ大方今まで通り変わりないだろう。」
まずニューゲームでプレイをはじめ、リストラ疑惑のシステムを使わず縛りプレイをしていく。
「よし・・・問題なし。」
大方問題がないか確認し、
「全機能問題なしッ・・・と。」
考察を終える。
「よしOKだ、後は新機能の検証だけだな」
時間を見るとすでに8時を過ぎていた。
「着替えなきゃ・・・」
そして着替えるために服が入っているクローゼットをあける。
が!しかし中にあったのは服ではなく、慌ただしく戦の準備をしている中世ヨーロッパぐらいの建物の並ぶ異世界が広がっていた!
「な、ななななななな・・・なんじゃこりゃあああああああああああああああああああ!」
思わず叫んでしまったためきずかれてしまう。
「おい!お前何者だ!」
「やっば・・・なんか絡まれた」
何やら中世の甲冑を着た兵士と何やら指揮官のような男に出会う。
「お前この家の住民か?住民は皆王城地下へ避難しているはずだが・・・」
「いや、避難は完了しているはずだ。・・・お前は敵国のスパイではないか?」
いきなりの質問
「いやいやなんのことです?それ」(なんなんだ?敵国って)
「・・・」
「・・・」
しばらくの沈黙。
「ふぅ・・・悪かったな疑ってかかったりして、お前はどうやらスパイじゃないみたいだ。」
「いえ・・・どうも」
「すまないなんでこいつがスパイじゃないとわかる。」
「さっき沈黙したのは相手の表情を見るためだ。こいつは明らかにこの状況に困惑している。
見たところ異世界から来たようだね。」
「どうやらそのようです。」
落ち着いたことで状況がやっと確認できた。
どうやら僕のクローゼットが異世界へつながってしまったみたいだ。うん、どうしましょう。
「ところで君は、帰る手段はあるのかい?」
「え・・・変えるってそこのドアは自分の部屋につながって・・・ない!」
扉の向こう側が自分の部屋ではなくなってしまっている・・・。
「・・・すみません、無いみたいです。」
「分かった。これも何かの縁だ、帰えれるようになるまで私が面倒を見ようではないか。」
「ありがとうございます。ところでお名前は?」
「あぁ、私はランシュリだ。キミは?」
「僕は、上社 仙蔵です。」
「呼びにくいな・・・センゾウと呼んでいいかな?」
「僕は構いません。」
「ま、時間がない・・・歩きながら話そう。」
「わかりました。」
そして僕は王城に向かいながらランシュリさんの話を聞く。
第1章第2節 軍師になってくれ
いろんなことが聞けた、今のこの国の状況や戦争のことなどなどいろいろ。
「そういえば君は何が得意だい?」
いつの間にか趣味の話になっていた。
「えーと、しいて言えるならば戦略ゲームといってもわかりませんか・・・軍師をやるのが得意・・・ですかね。」
「ん?・・・今何と言った?」
「得意なことですか?」
「ああもう一度行ってみてくれ。」
「今さっき僕は軍師をやるのが」
「ちょっと待て今軍師、といったな」
「はい、言いましたけど」
ランシュリさんの目が変わる。
「それは本当か!?」
「まぁ・・・しいて言うならですけど・・・」
「それはありがたい!センゾウくん!この国の軍師になってくれないか!」
「え?今僕がこの国の軍師をやってくれって言いませんでした?」
「あぁ!そうだ今のこの国には君みたいな軍師いわゆる俺みたいな現場指揮官をまとめる役が必要なんだ。」
「ででででででも僕、まだ軍師らしいこと言ってませんよ!?」
「言ってないだけで実は考えてたんだろ?」
「なぜ・・・それを・・・」
「人は考えるときに必ず癖が出る、君にはその癖らしきものがいくつか見ていてあったからな。」
「でも、僕は実際に軍師みたいなことを現実でしたわけではないですし、無理ですよ!」
「大丈夫だ!みんな最初はそうだ、俺だって初めての戦いくらいある。」
「でも、でも」
自分が軍師なんて現実とゲームは違うことぐらいわかっている。無理だ!
「こっちも頼めるのはもはやお前しかいない、だけどここでやられたらお前の命だって危ない。」
「わかってますよ!でも、実際に人を動かすなんて・・・僕が得意なのは戦略ゲームです!現実の軍師じゃないんです!」
「あぁそれは分かっているだったらこの戦をゲームと思えばいい。現場で動くのは俺たちだけだ。違うか?」
僕は頭を横に振る。
「よし、それじゃやってくれるな。」
「わ、わかりました。でも必ず指示には従ってください。」
「了解!」
こうして僕の命がけの軍師生活が始まるのであった。
いかがだったでしょうか。これ読んで「おいちょっと待て、あっちの作品の続きはどうした。」と言いたい声が聞こえてくるようなないような。そちらのことはすみません。こちらの大賞に出展させたく新作を書いてしまいました。(事実上2本同時進行になる)ですが、もう少しお待ちいただければ書けると思います。
それでは今回はここらへんでお暇させていただきます。ありがとうございました!