表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/65

隠居少女は決断した


主人公は、選択する。



逃げる?(人が死にます。)



それとも、逃げない?(誰も死にませんが、今までの自由がなくなります。)



皆さんなら、どちらを選びますか?





「隠居生活も、ついに三年目スタートか~」




そう感慨深くつぶやきながら、去年廃村になった村の田んぼ道を白と一緒に歩いていた。




私達がここに来ているのは、春になったので白に思い入れがある場所を順番に案内したくなったからだ。




白に、隠居生活を始めてからの事を冬の間に話していたら、白に色々見せたくなったんだよね。




そういう訳で、ここに来ていた。




〈バラバラバラ…〉




ヘリコプターの音が、聞こえて来てすぐに白を抱えて、近くの物陰に隠れた。




山に入って、身を潜めたいけどその前に姿を見られてしまう。




今居る場所から、山まではちょっと距離があって、間違いなく姿を見られる。



色々考えている間にも、ヘリコプターは村に近付いて、降りようとしていた。




私は、抱えていた白を地面に降ろし、白の頭を優しく撫でてあげた。




「…白」



「キュ?」



「私は、ちょっと急用が出来てしばらく帰れないんだ。その事を今すぐ、リアさんとスズさんに伝えて来てくれる?」



「キュイ♪」



「この木刀を見せれば、二人は分かってくれるから。」



「キュイ?」



「木刀がなくても、私は強いから大丈夫だよ。…二人によろしくね…。」




白は、大きくなって木刀をくわえて、消えるように立ち去って行った。




あの木刀を見せれば、二人は私に何かあった事に、気が付いてくれるはずだ。




あのヘリコプターは、私を探しに来たのだろう。



丁度、今さっき着陸して中から武装した人達が降りて来た。




見覚えのある服装で、どの部隊なのか分かってしまった。




何故ここに来たのか?




おそらく、町に引っ越した村人達が、話してしまったのかも知れない。




もしそうだったら、どこまで話してしまっているのやら…。




それでも、私は村人達と仲良くなった事を後悔しない。




この辺りを捜索するなら、間違いなく山に入ってしまうはずだ。



そうなると、あの神様が怒ったり、リアさん達にも迷惑をかけてしまう。



それに、私を探すためにあの人達が、山に入って死んでしまったりするのは嫌だ。




王家の命令で、探しているだけの人達が、死んでしまうのを知らないふりをして、このまま逃げるだなんて出来ないよ…。




「私は、そこまで割り切れないんだよね…。」




苦笑しつつ、覚悟を決めて捜索隊が山に入る前に、物陰から出て姿を現した。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ