隠居少女と神の使い
主人公は、自分の相棒と出会います。
そして、物語りは終わりへと確実に進んで行きます。
さぁ、終わりはもうすぐです。
その日は、朝から雪が降り、昼頃になると吹雪になっていた。
しかし、夜になると吹雪は止んで、雲もなくなっていてよく晴れた。
丁度、満月の日だったので外は明るかった。
私は、月をしばらく見ていたが、急に何故か散歩に行きたくなってしまった。
「今日ぐらい、大丈夫だよね。」
少しだけ、悩んだけど散歩に行く事にした。
月明かりの下、日中の時以上に色々と気を付けながら、のんびり夜の散歩を楽しんでいた。
しばらくすると、いつの間にか目の前に、白狐が居る事に気が付いた。
思わず、警戒を強め身構え気を引き締める。
私が、事前に気が付かなかったという事は、この狐はただの狐じゃない。
妖怪か…もしくは、神様関係の何かだと思う。
お互いに、しばらくじっと見つめあっていた。
先に、動いたのは狐の方だった。
さらに、近付かれてしまった。
後ろに下がろうとして、金縛りにあったかのように、動けない事に気が付き冷や汗が出てしまう。
狐は、気が付くと人が一人乗れる大きさになっていて、私に顔を近付けた。
そして、口を開けた所で私は急な眠気に襲われて、抵抗する間もなくそのまま眠ってしまった。
気が付くと、真っ白い空間に居て、さっきの狐とほとんど認識出来ない何かが目の前に居た。
何故か、その何かはスズさんが言っていた神で、狐はその神の使いだと理解した。
不思議だけど、何も言われたりしていないのに分かったんだよね。
後、神様は私を気に入っていて、特別に自分の使いである白狐を私が、死ぬまで従えさせるらしい。
神様は、私が死んだ後その白狐に、私の魂を神々が住む神界に居る自分の元に、連れて来てもらうつもりのようだ。
どうやら、私が寿命で死ぬまで待ってくれるらしい。
そして、現実に戻った。
起きたら、外ではなく隠れ家の中に戻っていて、椅子に座っていた。
「夢…?」
散歩には行かずに、眠ってしまったのかな?
でも、夢にしてはかなりリアルだったし、さっきのが夢だとは思えず、白狐の姿を探してみると…。
「…やっぱり、夢じゃなかった…」
白狐は、私の足元で丸まって寝ていた。
私は、溜め息を吐きとりあえず、今日はもう寝る事にしたのであった。




