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隠居少女と魔女の薬屋
ついに!ついに!
主人公は、探し人を見つけた。
この出会いは、果たして主人公にとってどんなものになって行くのか?
やはり、それも主人公次第である。
魔女っ娘探しを再開してから、気になった場所を手当たり次第に調べている。
しかし、夏後半になった現在も今だに見つけられていなかった。
「夏が終わる前に、海に行きたいし。…本気で、探そうかな…」
今までは、特に急がず焦らず狩りのついでに探していた。
本気ではなかったのだ。
久しぶりに本気を出した結果…。
「魔女の薬屋?」
数分後には、魔女っ娘が住んでいる家を見つけ出した。
どうやら、薬を扱っているお店を開いているようだった。
(でも、こんな所でお店を開いても、お客が来るのかな?人間以外なら来るかも?)
そう思いながら、店のドアを開けた。
<チリン…チリン>
ドアを開けると、涼やかなドアベルが店内に鳴り響いた。
店内は、こじんまりとした感じで、落ち着いた雰囲気である。
先程まで、聞こえていた蝉の鳴き声は、店の中へ入ったとたん聞こえなくなった。
中は、涼しくて物静かだった。
店内を見回すと、探していたあの時の魔女っ娘が、カウンターで居眠りをしていた。
…お客が、あまり来ないから暇なのかな?




