18/65
隠居後物語り~1~
僕の名前は、紅夜 一。
皆には、レンが嫌っている恋に狂った、叔父だと言った方が分かるかな?
僕って、自分でもちょっとおかしいと思うよ。
え?ちょっと所か全部おかしい?
まぁ、そうだよね…。
とにかく、これはレンや世間が知らない紅夜家の話。
今となっては、僕しか知らない真実の物語り…。
僕がレンが産まれる前に、恋に狂って縁を切られたのは本当なんだけど…。
でも、さすがに当主の座を狙って家族を殺そうとは、しなかった。
僕の初恋は、白鴎家の蘭ちゃんの母親なのは本当だ。
でも、すでに結婚していたしすぐに諦めていた。
好きな人が出来たからね…。
蘭ちゃんの母親を奪い邪魔な家族を殺し、ついでに早く当主になろうとしたのは…レンの父親。
次男は、かなりのブラコンで兄の参謀をしていた。
兄は、すでに結婚していたのにね…。
ちなみに、僕の好きな人は兄の奥さんだった。
…僕って叶わぬ恋ばかりだな…。
兄の奥さんは、レンと同じぐらい平凡で自由な人だった。
政略結婚だったけど、兄をそれなりに愛していたと思う。
だからさ…、諦めていたんだ。
で、好きな人が不幸にならないようにどんな手を使ってでも、兄達の邪魔をしてやった。
嫌がらせもかねてね…。




