友人編・過去と現在~1~
私の名前は、緑ヶ丘 奏。
私には多くの友達が居るが中でもちょっと変わった友人が居る。
その子は、小等部から高等部を卒業するまでずっと同じクラスだった。
その子だけずっと一緒だった。
…まぁ、今は色々あって行方不明だが…。
あの子が本気で嫌っていた、三番目の叔父は卒業式の次の日。
徹底的に社会復帰さえ出来ないよう、刑務所に無期限付きで送られた。
紅夜家唯一の生き残りである、紅夜 レンを保護しようとしたが、レンは行方不明。
三番目の叔父が、非合法で雇っていた使用人によれば…。
卒業式の日一度家へ帰宅後、三番目の叔父と話てすぐ出て行ってそのまま戻らなかったらしい。
何を話たのかは、すぐに分かった。
レンは身を守る為に行方不明になったのだろう。
前々から準備していたに違いない。
きっと今頃、楽しく暮らしているだろう。
紅夜家は、レンの他に生き残っていた親族が、継いで行く事になった……が。
紅夜家直系最後の姫であるから、いずれ必ず連れ戻される。
元々、紅夜家直系の姫は他の名家より、かなり特別なのだ。
だから、紅夜家は強い我が国において、王家に次ぐ権力を持っている。
同格の白鴎家は、代々宰相家という家柄だ。
もう一つ同格の家があるが、これは私の家の事である。
ちなみに、我が家は代々将軍家なのだ。
この三つの名家が居る限り、この国は安泰である。
そういう言い伝えが残っているほど、世界でも有名なのだ。
そんな三つの名家の内、情報収集に特化していた紅夜家の騒動には、世界中が注目している。
特に今代の姫であるレンは、歴代の姫より優れているから尚更…。
紅夜の姫は、情報だけでなく努力さえ怠らなければ、何でも出来る。
…例えば、たった一人だけで国を滅ぼせたり、世界征服も出来るほどの力を持つとか…。
冗談のような事を初代の紅夜家当主であり、初代の姫でもあった人が実際にした事があったらしい。
だから、レンは連れ戻される。




