78淑女教育とアイリーン
私は、それから、毎日公爵家から、将軍のマナと副将軍のグリムに連れられて、王宮に通うことになった。
ある意味、これは、拷問だった。
朝、正門の前に着いた公爵家の馬車に乗る。
乗ると、将軍のマナが私に話かけ、なぜか、それに気分を害した副将軍のグリムが、彼女の横に、座って、突き刺すように睨みつける。
そのうち、馬車は王宮に到着して、マナは副将軍に連れられ、王宮にある近衛兵の鍛錬場に向かう。
ここで第一関門の拷問がやっと終了する。
その後、私はアイリーンのメイドに引きずられるように、王女の部屋に放り込まれ、レイラ様の侍女長であるリンに、ビシビシと扱かれて、午前中が終了。
ここで第二関門の拷問も終了。
最後に、午後から近衛兵の鍛錬場に向かい、ここで近衛兵の先輩たちから、嫌味攻撃を浴びせられる。
本当は一日目に、彼らは私を扱こうとしたようなのだが、私の異世界チートの方が上回っていた為、逆に私が彼らを意図したわけではなかったのだが、返り討ちにしてしまい、今のような、じみーな嫌がらせになった。
つまり、身体的に痛めつけられないので、言葉で攻撃してくるのだ。
しかしながら、この第三の拷問のみ、私が現代日本で育った異世界人の為、貴族社会の嫌がらせを受けても、全く、ぜんぜん、なんともなかった。
身分が低いと言われても、別に民主主義の日本人である私には、身分なにそれ、おいしいのという感じなのだ。
これが一週間ほど続いたのだが、その後、近衛隊長に就任したシルバーと副隊長になったブランが、北門の時に行ったルドルフ作、恐怖の強化訓練を取り入れてから、午後に隊員の半数以上が倒れ、私に嫌味をいう人物がいなくなった。
なので私は、午後から生き残っている、主に下級貴族の隊員とルドルフ作、肉体強化訓練(改)を行ってから、ブランに乗馬訓練を兼ねて、公爵家に送って行ってもらっている。
ホントは帰りも、公爵家の馬車に乗って帰ろうと、マナ将軍に誘われたのだが、副将軍のブリザード攻撃が怖くて、あっさり乗馬訓練にかこつけて、逃げ出した。
人間、自分が一番大事だよね、うん。




