表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/37

恋路

 《恋路》


打ち捨てられた(やど)に舞う

(たま)(まが)うは蛍火(ほたるび)

立待月(たちまちづき)(いざな)われ

(はか)らず(はら)常世(とこよ)(とばり)


(くら)隧道(ずいどう)抜け()けば

耳に入りし潮騒(しおさい)

重ねしは唯、愛の波

繰り返せしは我が身の(うつ)



(いま)(まど)うは君か我か

澪標(みおつくし)想い揺らぎはせず

君待つ波の向こうがわ

惑わぬように(かか)げた(あか)



(ひと)(かな)でし篠笛(しのぶえ)

()(おも)う人無しと鳴く

絶えなば絶えね玉の()

よもや忍ぶにあたわずや



我に(こた)うは(たれ)か君か

濡れにぞ濡れし()れ袖も

なだ誘う眩惑(げんわく)の中

二人の恋路 その夜は明けじ




君と並ぶ 夜の丘に

やがて真白(ましろ)な日は昇り

露と散りし恋の名残(なごり)

永久(とわ)に思えた夢の終り

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ