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Lostsoul
《Lostsoul》
ヒガンの日を迎えて、今宵逢いにゆこう
少し風が強いから、ランタンに灯を灯して
年に一度の逢瀬なのに
来て行くドレスもないならば
在りのままの姿であなたの前に現れましょう
きっとあなたは知らない
いつも、何処にいても
あなただけ見つめていた
時折私に気付いてくれた時
私がどれほど嬉しかったか
息も止まるほどに胸を焦がして、恋の炎は
触れられないと知って初めて涙流した
焼けたマシュマロその口に
押し付けて強く抱き締めたなら
薄紫の空が解けて散るまで
このまま私の腕の中にいて
何も要らない 形あるものなんて
全て通り過ぎてゆくもの
ただ一つだけ願うならば
この魂だけ側に居させて
もう二度と迷いたくはないの