SOS 1
すぅ…すぅ… むにゃむにゃ…
もう食べれないよ…すぅ…
ぷにぷに… ぷにぷに…
くすぐったいなぁ…でも あったかい…し…やわらかい…
むに…むにゅ… ん?こんなものわたしの布団にあったっけ?
むにゅむにゅ なんかいいにおいもするし…
「ヒョーカちゃんもっと…」
え?… なんかしゃべった…
そーっと眼をあけるとそこには、リリンさんが下着姿で目の前に居た…
「あら♪残念起しちゃった♪ ヒョーカちゃん おはよ♪わたしの気持ちよかった?」
夕べはお楽しみでしたね……いやいや なんもないでしょ!
というか なにが!? なんかやわらかいものに触ってた気はするんだけど…
と思って自分の手の先を見ると…あろう事かリリンさんの双丘が二つともわたしの両手におさまっていた…いや おさまってないか…大分大きいし
って ちがーう!
あせって手を離そうと手を引こうとして布団から落ちそうになる…
それをやさしくリリンさんがわたしの体を支えてくれる
ほっ良かった 落ちなかった…
……あの…リリンさん
離れてくれないと布団から出られないのですが…
「んー だーめ もう少しだけ♪」
甘い恋人同士みたいなやり取りのように聞こえますが、わたしたち女性同士…
しかも わたしまだまだ子供です。大人ならいいわけじゃないですが…
ちゅー♪
ちょおま!何をする!
いきなりほっぺにちゅーされたよ?
この人やばい あぶない!エマージェンシー!エマージェンシー!
たすけてよーママえもーん!
と思ったら ちゅ♪
っと違うほうから キスがほっぺに…あれ?
ふふ とママがイケメンも悩殺な笑顔で微笑み
ちゅ♪
ママのキスは優しいキスですねハート
というか冷静になれ私…落ち着け私…
っていうか、横に居るならとめてよ…ママさん
このままだと私のほっぺがキスマークだらけになっちゃうよ…
そんな中…ただいまーって声が、聞こえる!
この声は!
「ただいま。リン ヒョーカ 会いたかったよ…って びっくりした、リリンか。」
パパリーン私も会いたかったよ 2日ぶり♪ 助かった!
ひしっとイケメンパパに抱きつく私
「あらあら ヒョーカちゃんったら甘えんぼさん♪」
誰のせいだ誰の
「急にどうしたんだい?ヒョーカが僕に自分から抱きつくなんて…初めてじゃないか?」
だって パパはパパでもイケメンな男性ですよ…恥ずかしいじゃないですか!
パパだって、いきなり抱きつくようなはしたない女の子は嫌いでしょ?
「まぁ いいさ。僕でよかったらいっぱい抱きついていいよ。大事な大事な娘のためだからね。」
パパリーン愛してます。結婚しましょう!
って ママが居たか…残念…
「ヒョーカちゃーん わたしにも抱きついてほしいなぁ」
なんか リリンさんが言ってる気がしますが無視です無視
というか リリンさん明らかにキャラ崩壊してますよね…昨日とは別人ですね…
「ぶーぶー 兄さんさえ帰ってこなければ…ぶつぶつ…」
ん? なんか聞き捨てならないようなセリフが…
「兄さんもう一回仕事に行ってきてくれませんか?私のために♪」
兄さんって…え?…
「いやだよ せっかくリンとヒョーカのために帰ってきたのに…いくら妹の頼みでも聞けません」
妹…妹…いもうと! マジかい…これが パパの妹ですか…
すると リリンさんはわたしのおば様にあたるわけですね
「ちぇ…じゃあ シスイ兄さん。娘さんをください!」
おい リリンおばさん自重して…
「だめだめ あげません」
パパがわたしを抱きしめなおしてくれます。キャ嬉し♪
わたしがパパの胸の中を堪能してると、ママがすっとわたしを奪取します
あぁ…パパの温もりが…
「あなた…独占しすぎですよ。わたしの娘でもあるんですからね。」
そういって また わたしにキスするママ
キス魔か…
「ごめんごめん。リリンが変なこというからさ」
「リリンちゃんはいいんです。私の可愛い義妹ですもの♪」
「義姉さん…やっぱり 兄さん。リン義姉さんごとわたしにください!」
リリンさん ホント自重しないですよね
「駄目に決まってるでしょ。僕の妻なんだから」「あなた…」「リン…」
コホン
「「あ」」
このままだと 朝からお楽しみでしたね… になりかねないのでわざと咳をしました。
だっていやでしょ。自分の親のあれなシーンなんて…
「そういえば。リリン、ヒョーカの家庭教師になったんだって?なんでまた?」
唐突にパパ シスイが切り出します
「色々あって…ここでお世話になることになりました。兄さんこれからよろしく」
「色々って…僕には内緒なのかい?」
わたしは特に内緒にしてるつもりはないんですが…ママがね…
「(王宮直属 魔法騎士団団長様の)あなたには内緒です」
なんか ボソッとすごいことを言ってたような気がする しかも極上の笑顔…
「そうですよね。義姉さん。(王宮直属のお偉い団長様には)内緒ですよね。」
リリンさんはあまり隠してなさそうな声でしたが、パパには聞こえなかったみたいで
「ふぅん…まぁ いいさ。そのうち教えてくれれば」
といいながらママの笑顔には勝てないですね
あの笑顔は、これ以上詮索するなよ!って書いてありそうですものね
そんなこんな時間が過ぎてくと、私のおなかが くぅ っと音を立てた
恥ずかしいな わたしのおなか…正直者め…
「あらあら ヒョーカちゃんのおなかは便利ね。忘れるところだったわ。そろそろ朝食にしましょうかね」
く… しょうがない こればっかりはどうしようもありません
「ヒョーカちゃんもうちょっと待っててね♪」
コクッとうなずくと パパが
「じゃあ 僕はちょっと体を洗ってくるよ。ヒョーカも来るかい?」
なんと!イケメンの裸…ワショーイ とか思ってると横からリリンさんが
「ヒョーカちゃんは私と後で入りましょうね♪」
と腕をつかんで話しません…離れません…すごい力…
パパが ちぇ とかいいながらお風呂場に向かいました。
あ そうそう。だいぶ言い忘れてましたが、なんだかんだ異世界見たいなんですが、普通にお風呂に入る習慣がこちらの人にはあるみたいです。しかも、なんだかうちのお風呂場はものすごく豪華なきがします、水をお湯にかえる魔法具っぽいものや、シャワーみたいなのもなんだか結構高級そう。だんだん前のもと居た世界に帰りたくなくなってきます…許して
パパがお風呂に入って、ママがご飯を作ってくれてる間私はというと…
「ヒョーカちゃん ちょっと来てぇ」
と手招きされて、着せ替え人形にされてました。
どこにしまってあったのか、20着位の子供サイズの服がひょっこり出てきて
あーでもない こーでもない といいつつ顔のにやけっぷりから危ないおじさんみないなりリンさん
私自身も服は結構好きで、昔はよく陽菜ちゃんと2人で洋服店へ行って置いてある服をほとんど試着したものだ…
店員からものすごくいやな目で見られたが…気に入った服を全部買ってったら、気分を良くしたのか「またよろしくお願いします!」とか笑顔でいわれたっけ?
買った後、陽菜ちゃんとかに見せるようにお出かけのときに着てったら
「氷華ちゃんっていつ見てもクールでかっこいい服着てるよね。似合ってるよバッチリ♪」
とかいわれたっけ?私的には可愛いなぁと思って着てたのに…懐かしいなぁ。
陽菜ちゃんに会いたいよ…陽菜ちゃん…
おっと 辛気臭いのはまずいまずい。っと ともかく服がすきなのさ。特に可愛いの。
とか思ってると、あるじゃん可愛い服!目が爛々としてたのかリリンさんが
「ヒョーカちゃんそれが気に入ったの?ヒョーカちゃんのイメージ道理クールで素敵だけど、こっちのフリフリのも着てみない?」
とか言ってフリフリロングのピンクのワンピースみたいな服を出してる。フリフリ…私がフリフリ…ないわぁ…
「似合うと思うんだけどなぁフリフリ…じゃあ こっちは?」
今度は、どー見てもゴスロリ風の服だ…私に何を求めてる…
「絶対似合うのに・・・・・・・・しゅん」
しかたない機会があったら着てあげるよ 絶対はないですよ?
とか思ってるとちょーど朝ごはんができたみたい
「ご飯できたからおいでー」
とママさんが呼んでいる。
「ヒョーカちゃん今度はもっと可愛いの持ってきてあげるね。ご飯いこ♪」
まぁ 着る分にはただだからね。パパには見せられません あしからず
それよりも またおなかがなりそうなので ご飯行きます!ごはん!ごはん!おいしい ごはん!
リリンさんは実際に存在する人を参考にしています。つかまらないか心配です。