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濁り人  作者: 碧の時計
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終焉の跡

非常に稚拙な文で御座います。

誹謗中傷はお辞め下さい。


アドバイスやこうした方が良いという意見は頂けたら嬉しいです。


のろのろと更新致します故、気長に読んで頂けましたら幸いです。

ざあざあ。ざあざあ。

酸性雨は止まず、建物は焼けて灰になり、濁った雫に溶け込んで川に流れていく。川は異様な煙を燻らせて酷い臭いを発しながら海へ流れていく。別に元々川ではない。ただ降り続く雨のために出来ただけ。灰は汚らしく土にこびりつき植物を根元から灰色に染めていく。汚れた葉はもう二度と光合成を行うことが出来ず間も無く建物の灰で殆どが窒息するだろう。

さて、話しが変わってしまうがまだここに生きている人間が4人居る。この4人だけが人間の生き残り。他の所にはもう誰も生きていない。1人の女と3人の男はだらだらと誰も何も居なくなってから1年生きている、朽ち果てた世界で比較的雨に焼かれていない、4人はかつて 王と王妃だった。神々の声を聞く代理人として、自身そのものが国家として生きてきた。神々は彼等が安定した世界を、神々の箱庭の管理者として作ってくれると信じていた。しかし、知恵を全く持たぬ彼等は欲に駆られて強欲になり、浅ましくも快楽を貪る続けた。

その姿の醜さ、汚らわしさ。

怒り狂った神々は次々に世界を殲滅し、70億の命、その他の美しい罪の無い生命さえも殺した。ただ、4人だけは残した。

4人には贖罪の為に死ぬことを許さぬ身体を与えられ70億の人の罪と美しい生命への贖罪…そして神々は彼等を見捨てた。その使命だけを背負わせて。

だが神々は鬼ではない。彼等に足りなかった知恵と力、そして多少の神々の御業を与えた。それにより食物は尽きることは無く、本は多量に溢れた。死ぬ事だけは、許さなかった。

それで如何に其方らが愚かであるかを知れ。

そして如何にこの壊れた世界に対して贖罪するかを考えよ。

これは其方らが招いた結果なのだ。

そう言い残し神々は世界から消えた。



だが彼等は許せなかった。

もう一度世界を支配したい。それどころか蹂躙し、思うがままに贅沢がしたい。一度は王だった彼等には今迄よりも欲が強かった。何せ知恵と力、神の御業を与えられたのだ。もし人や他の生命を生み出せば前よりも支配できる。

だらだらと過ごしていた彼等だが知恵を与えられ、とある本を…神々の御業を記した本を読んだらその欲が強くなった。

馬鹿な神々だ。自分達に人間、植物、自然の支配の仕方を教えてしまった。

ニヤニヤと怪しい笑みを浮かべた彼等はもう正気ではない。

俺は力が欲しい。人間を徹底的に暴力で、違う生き物も支配したい。


俺は新しいものが欲しい。美しい芸術、宝石を愛でたい。飽くことなく。


俺は女だ。女を取っ替え引っ換え侍らせて、犯しまくった日々を過ごしたい。


私はありとあらゆるものを食べたい。かつての世界で食べたものより美味なもの。


しかし、知恵がついてしまった彼等はふと、考える。

またこのまま荒らす真似をしたらあいつら戻ってきてこの計画そのものすら奪われるかもしれん。だからある程度以前の世界の様に美しい自然、生命、人々を作り、それからたっぷりと味わおう。そうすれば文句は無いはず。これこそ贖罪だ。


今度は


誰にも邪魔されず




今度は神として、君臨するのだ。




けたけたと笑う4人。

第2の世界はここから誕生する…

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