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4、迷うことなんて


「これって大丈夫なの?なんかやばそうじゃない?」


 一通り招待状を見た私は姉の方を見た。


「まぁ、安全なんて保証されてないからね。事実、毎回何人も亡くなってるし。」


「じゃあ、何のためにやってるの?人が亡くなるのにやる必要なんてある?」


「20年に1度×××が解放されるから、やらないといけないんだってさ。一種の封印みたいなものだよ。」


「2人なら怖くないよね、きっと。」


「大丈夫だよ。私が守ってあげるから。」










 それから、あっという間に1ヶ月が経った。肌にまとわりつく熱気に嫌気がさしてきた頃、凱旋門並みに大きな門が見えた。無人の駅から歩いて1時間半。


 普段楽ばかりしてる私には、この暑さと果てしなく続く坂は地獄のようだった。バスもタクシーも使えない決まりだから仕方ない。私とは対照的に姉は息切れひとつせず、汗もかいていなかった。もしかしたら、化け物なのかもしれない。なんて呑気なことを考えていると、門からスーツを着た人が出てきた。



「お待ちしていました。不知火奏夢(かなめ)様と不知火月歌(るか)様ですね?」


 眼鏡をかけた几帳面そうな男の人が私たちに話しかけた。


「そうです。少し早くついてしまったのですが大丈夫ですか?」


 姉が一歩前に出て、そう答えた。スマホを見ると、17時20分と書かれている。マップの想定時間よりだいぶ早く着いたみたいだ。


「大丈夫ですよ。すでに6名の方がご到着されていますので。それでは大広間までご案内いたします。」





不知火月歌 しらぬいるか  24歳 医学部生


不知火奏音 しらぬいかなで 26歳 神鳳グループ役員


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