2、不穏な知らせ
「お姉ちゃん、なんか届いてるよ。青い封筒のやつ。」
家の玄関を開けながらそう言えば、家にいるみんなが一斉に振り向いた。母と姉が私の方へと急いでかけて来る。
「見せてっ。早く。」
姉が私の手から封筒を奪い取った。
「嘘でしょ、そんな。」
封筒を見た姉は絶句し、母は地面に膝をつく。
「それがどうかしたの。私にも同じやつ届いてるんだけど。」
10枚ほどある郵便物の束からもう一枚の青い封筒を取り出せば、2人は目を見開いた。
「まさか、2枚も来るなんて。そんなことが…。」
「お母さん、まずいよ。あの人の予言が的中してる。」
「これってさ何なの?届いちゃ不味いもの?」
私のその言葉に、姉が大きくため息をついた。
「不知火家の秘伝書は普段から読んでおきなってあれほど言ったでしょ。これが例の青紙だよ。水無瀬の会への招待状。」
封筒を開けてみると、青色の紙に「水無瀬の会へのご参加について」と書かれていた。
「ほんとだ。お姉ちゃん、水無瀬の会って書いてあるよ。」
拝啓
盛夏の候、皆様ご健勝でお過ごしのこととお喜び申し上げます。
この度、20年に1度の水無瀬の会を開催する運びとなりました。
厳選なる審査の結果、不知火月歌様が参加者として選ばれました。
詳細は別紙にまとめていますので、そちらをご覧ください。
それでは、お会いできることを楽しみにしております。
敬具
令和8年7月12日
不知火本家 不知火春陽




