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7.

「さて、パーゴスの姫君クリスティーナ様、結界の綻びをどのようにして知ったのですか?」

直球で来たクリオの質問。まあ当然よね。シルバートに聞きました〜戦を望んでますよね〜?なんて言ったらどうなるかしら。冗談だけど。

「ふと胸騒ぎがして図書室に導かれ、聖女だけが読み解くことのできる古文書をたまたま見つけましたの。」

そしてそこで結界の寿命並びに張り直す方法が書かれていたと説明した。そして素晴らしい音楽を奏でる人も必要だと知り、たまたまフローガに来ていた吟遊詩人の彼に同行を頼むと快諾してくれた、と。ついでにこの件が終われば共にフローガに戻り、兄の誕生日パーティでも曲を披露してもらう予定だと伝え、万一にもシルバートのスパイとしての失敗をクリオに咎められない様にした。

隣に座るシルバートが少し俯きながら拳を握りしめているのが横目で見えた。

「なるほど。」

クリオは好戦的と聞いていたが、さすがに国のことを思えば魔獣が入ってこないに越したことはないので、想像より柔和な対応だ。それともこの件はこの件として解決させ、私の信頼を得た後にフローガに攻め込むための情報を探ろうとしているのかもしれない。うん、その方があり得る…。

その後比較的穏やかな話し合いの後、いよいよ北の森に出発することとなった。



「本当に護衛を付けなくて良いのですか?」

「えぇ、私には聖女の力がありますので問題ありません。人数が多くなれば私の結界に入りきりませんし。」

クリオの気遣いに丁重に断りを入れ、クリスティーナはシルバートと共に北の森へと歩みを進めていった。

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