「ゆめ」と「じぶん」
ぼくは夢を見るのが好きだ。
パイロットになって空を飛んだり、先生になって難しいことを教えたり、
お医者さんになって治療したり、社長になって会社を大きくしたり、
なりたい自分になることができるから。
私は夢を見るのが嫌いだ。
パン屋さんでパンを焦がしたり、お花屋さんで花をしおれさせたり、
アイドルになって人気を奪われたり、飼育員さんになって手を噛まれたり、
なりたくない自分を見てしまうから。
あなたは、なりたくない自分を見ないから、夢を良いものだと思うの。
君は、なりたい自分を見ないから、夢を悪いものだと思うんだよ。
でも、ぼくは、どうしてなりたい自分しか見ないのだろう。
でも、私は、どうしてなりたくない自分しか見ないのだろう。
そうだ、2人を枕を交換してみようよ。そうしたら、何か分かるかもしれない。
それはいいね、交換してみましょう。
こうして、2人は枕を交換し、すやすやと眠りました。
そして、翌朝
君の夢は、とても良い夢じゃないか。
パン屋さんで美味しいパンを作ったり、お花屋さんで綺麗な花を売ったり、
アイドルになって歌と踊りを頑張ったり、飼育員さんになって動物と仲良くなったり、
すごく良い夢じゃないか。
あなたの夢は、とても悪い夢じゃない。
パイロットになって機械が故障したり、先生になって生徒から嫌なこと言われたり、
お医者さんになって毎日手術したり、社長になって自分の時間がなくなったり、
すごく悪い夢じゃない。
2人は枕を交換しても、お互いに見る夢は変わらなかったようです。
でも不思議ですね。どうして、こんなことが起きてしまったのでしょう。
夢には、2つあります。
1つは、寝ているときに見るもの。
もう1つは、将来叶えたいもの。
この2つは違うようで、似ているのかもしれません。
「ぼく」が見ていた「夢」は、きっと楽しいものばかりに目を向けていたのでしょう。
「私」が見ていた「夢」は、きっと辛いものばかりに目を向けていたのでしょう。
でも、きっとどちらも正しくて、そして間違っているのでしょう。
「夢」を見るとき、楽しいことばかりが起きるのではありません。
「夢」を見るとき、悲しいことばかりが起きるのではありません。
「夢」を叶えるとき、楽しいことばかりが起きるのではありません。
「夢」を叶えるとき、悲しいことばかりが起きるのではありません。
楽しいこと、嬉しいこと、悲しいこと、辛いこと、色んな思いを経験して、
ぼくたち、私たちは「夢」に向かっていくのでしょう。
楽しいことばかりの日々でも、悲しいことばかりの日々でもありません。
自分が信じた「夢」を諦めないでください。
君は今、何をしているの?
あなたは今、何をしているの?
私は、フラワーショップで働いているの。花を枯れさせてしまったり、注文を間違えてしまったりすることもあるけど、綺麗な花に囲まれて、とても幸せよ。
僕は、パイロットになっているよ。大好きな飛行機を運転できて、とても楽しいけど、機械のトラブルもあるし、疲れもすごくたまるから、しんどいよ。
あなたの今日の「夢」は何でしたか?




