すきだよ
どりたんの外での生活が始まった。
でも、どりたんは、ちっとも怖くなかった。
鳥さんが遊びに来て、虫さんが遊びに来てくれた。
配達のおじさんも頭を撫でてくれ、おやつもくれた。
どりたんは、冒険をしたくなって、そっと抜け出した。外の世界は広く楽しかった。
でもお母さんは心配をして泣きながらぼくを探し回ってくれた。
会った時は、ギュッと抱きしめてくれた。
どりたんは、心配かけてごめんねって。
雪が降り、また冒険にでかけた。冷たくて気持ちがいい。顔を雪に突っ込んだり、走り回った。
お母さんは、心配をしてどりたんの足跡を追いかけてきた。どりたんの遊んでいる姿を見てお母さんは、
怒らず見守っていてくれた。
ある日の夜。大雨で雷がなっていた。
どりたんは、雷が怖くて泣いていたら、お母さんが
飛んできてくれて、大丈夫だよってずっと側にいてくれた。
どりたんは、とても嬉しかった。
どりたんは、大きな音が苦手で祭りののろしで大騒ぎ。
熱がいっぱい出てどりたんは倒れてしまった。
お父さんが心臓マッサージをしてくれたけど、
どりたんは、そのまま天国へ旅立った。
お母さんはとても悲しくて涙が止まらなかった。
どりたんも悲しかった。
お母さんは、一緒にいてくれてありがとう。って
また、会おうねって。どりたん大好きだよって。
どりたんも一緒にいられてうれしかった。
お母さん大好きだよ。