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九話:貴族っぽいのと出会う


なんだ、見たことあるやつと、ないやつ。

そして、明らかな劣勢とあの笑み。


どっちが敵かはわかった。


だがなぁ。


ただ、どっちに味方しても俺に良いことがあるとは思わない。


「なら、どっちも倒しちゃえ」


ダウンバースト。

イメージとしてはそれが一番近い。

巨大な下降気流を形成し、それを相手に落とす。

そしてその風は相手を吹き飛ばす………予定だったけど、


「威力高すぎた」


下降気流が強すぎて、ダウンバーストになる前に最初の風で押しつぶしてしまった。

大急ぎでキャンセルした。


危ない。殺しちまうとこだった。


「さてと、この状況どうしようか」


誰もが俺を見てフリーズしてる。

唯一あの前に来た男が周りになにか喚き立ててる。

とりあえず降りるか。


あぁ、ちなみに俺の今の服装は昨日に引き続きローブです。洗ってるよ?


さて、飛んでたらわからなかったけど初めて見る方はなんだか、貴族みたい。

前のあの子と関係あったりして……それはないか。  


「貴女は……」


俺?あっ、なんて言おう。


「うるさい。最近までこの辺は静かだったのに」


あっ、テンパって本音が。


「最初のあの子とかは良い子だったし、気まぐれだったし。けど、その後ヘリがたまにきて何なん?冒険者がなんか来て俺の至福を邪魔するし。まぁ、蜥蜴が原因だったけど」


なんか、ぶっちゃけた。

最近イラッと来たのをぶちまけたくなった。

まぁ、原因間違いなくこいつらだろうから。


「それで、終わりだったら、良かったけど、また今日こんな感じでうるさかったし。最近見つけた美味しい店もなんか潰れるようですイライラしてたんだからな?」


ふぅっ、スッキリしたわぁ。


「すまなかった!」


お、おう?


突然貴族っぽいやつに土下座をされた。

俺、ちょっと突然過ぎて引くんだけど?


「私は貴女を探していた。娘の恩人に礼を言いたかった。だからそれが迷惑だったと言うなら謝る。すまない!」


ふーん。娘。

あのときのラーメンの。

成程ね。なら、いいか。俺も同じ立場ならそうするし。


「そっちはわかった。それで?そっちの方は?前に火を放ったやつ。俺の平穏な暮らしを邪魔するなら、消す」


脅しを含めた、啖呵をきる。


「お、俺は!」


と、口を開こうとしたとき。


「ラァフイ クラズ!貴様は逮捕する!」


お、おう。

なんか、色々とあるんだね。


「まぁ、俺はそんなのよくわからないから。あっ、だったら今度お邪魔してもいい?色々と教えてほしいですから」


ここぞとばかりに色々と注文をさせてもらう。

とりあえず、あの子には忘れるように言ったけど駄目だったみたいだ。

なんで、だろ?


まぁ、それも含めて聞こうか。


けど、本題はあの店に対してだ。

もしかしたらという淡い期待を抱いて今回のことを言い出させてもらった。


「勿論だ。むしろ、私の方から誘いたい位だ」


よし、とりあえずこれは成功っと。

って、いうか不思議だ。

昔ならお偉いさんでガクガクしてたのに、今は多分貴族の人でもそんなにでもない。

いつの間にか俺の中に変化でもあったのかな?


「お前らぁ!」


あっ、忘れてた。


「『動くな』」


機能も使った、マインドノイズ。

今回は動くな。

この魔法強いね。  


「はい、あとはおまかせしますね」

「…………まぁ、了解した」


なんか、言いたげな。

なんかした?マインドノイズって、そこまで高等のものじゃないし。

うーん。わからん。そういうのも聞けばいいや。


とりあえず今日は帰りたい。


「とりあえず俺は帰るね。明日また門の前にでも行くから」

「……わかった。その方が都合がいいしな」


ということで今日はお開きにさせてもらっさせてもらった。

背後では捕まえるようになんか言ってたけどそこは預かり知らぬものだ。



帰宅。


あぁ。

疲れたよぉ?

でも、全然疲れを感じない。

イライラが解決したからかな?


「今日はもう、飯だけ食べて寝よう」


というわけでサッと作らせてもらおう。


生姜焼きを作ろう。

主食は当然米。


ソースを絡めて、焼く。

うーん、いい匂い。


これだけじゃ足りないなぁ。

味噌汁作ろう。

と言ってもフリーズドライを作ったから、すぐできる。


それを入れて、お湯を注ぐだけ。

文明の進化やぁ!

まぁ、作ったの随分前だけど。


「いただきます」


うーん。美味しい!

箸が進むね。


「あぁ、シルクたちにも最近かまってなかったし、一緒に寝るか」



その夜、宣言通り、シルクとグランと一緒にベットで寝た。

モフモフだったりして俺がさらに癒やされた。

欠点があったとするならば、俺が寝てるとたまに突かれたりすることや、寝返りがうてないとかだろう。



「まだ、あった」


翌朝、起きると、何故か服が脱げていた。

原因、二匹。

なにがあったかはわからない。けど、何故か脱がされていた。

二匹の跡が付いているので間違いはなかった。


それはとりあえず置いといて、着替えて、二人をお留守番させて、町へと転移した。






継続八日目。


今回は短いです。

丁度いい区切りであったし、次長くなりそうだから斬れそうなところで斬れないとオーバーするから。


それではまた~


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