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「第一話 転生」

 俺は気が付くと見知らぬ街にいた。

(ここは?)

 まわりにはたくさんの人間たちがいてその恰好はまるで中世の人間のような感じだった。

(俺って確かあの時橋から落ちたよな。その後どうなったんだ?)

「お!兄ちゃん新米か?」

 その声が聞こえた方を見るとそこにはいかにもチンピラといった風貌の巨体の男がいた。

「え?新米?俺に言ってます?」

「そうだお前だよお前。」

 突然のことで意味が分からない。

 急にこんなところで目覚めたと思ったら新米って何の話だ?

「あのお。突然ここで目覚めて何がんだか。」

「まあとりあえず冒険者ギルドに行こう。俺はお前のこと全然わからないが受付嬢ならお前のことを知ってるだろうからな。」

 今こいつ冒険者ギルドって言ったよな。

 まさか俺異世界に来ちまったのか?

 とりあえずその冒険者ギルドとやらに行ってみるか。

 ーー数分後ーー

「ここが冒険者ギルドだ。」

 俺が想像していたまんまだ。

「っお!あれが受付の姉ちゃんだぜ。詳しいことを聞きたいならあそこに行きな。」

「ああ。ありがとう。じゃあ行ってくるよ。」

「おう!がんばれよ!」

 見かけによらず親切な奴だったな。

 あれが受付だったよな。

「すみませーん。あの新しくここに来たものなんですが。」

「ん?あ!カズトさんですよね!えっと、情報によるとあなたは確か猿に襲われて橋から落ちその際に頭を強打し溺れて死んでしまってこの世界に転生されたんですよね?」

「そうです。てか転生って?」

「ええ。ここはあなたが元々いた世界とは違う世界なんです。ここはランギルの町といって異世界から転生してきた人たちは一番最初はここに現れるんですよ。」

 ゲームで言う序盤の方の町って感じか。

 というかこの前見たラノベもこんな内容だったような。

「ではまずあなたに聞きますがどんな職業になりたいですか?」

 随分唐突だな。

 大体冒険者とか商人とかなんだろうなあ。

 でも一応聞くか。

「職業ってどんなものがあるんですか?」

「まず大体の人がなる冒険者ですね。冒険者は主に魔物退治などの依頼をこなして生計を立てる者たちのことを言います。次に商人ですね。商人は回復薬や武器や防具。モンスターのドロップアイテムやその他レアアイテムを」

「冒険者で。」

「え?いいんですけどまだほかにも職業はあるんですが。」

 こんなの冒険者に決まってるだろ!

 ここで商人とかになるやつは男じゃないぜ!

 商人のみなさんごめんなさい。

「では冒険者で登録しますがよろしいですか?」

「はい。もちろんです。」

「ではカズトさん、あなたを正式に冒険者として登録が完了いたしました。」

「何かとわからないところがあると思われますが何かあったらまたここへ来てくださいね。では冒険者生活頑張ってください!」

「はい!ありがとうございました!」

 キターーーーーー!!

 何だこのテンプレ展開!

 まさか本当に異世界があるなんて思いもよらなかったぜ!

 それに異世界転生ものなんだから最強の能力の一つや二つぐらい持ってるだろうし。

 これからが楽しみだ!

 こうして俺の異世界生活が始まったのだった。

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