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詩になりたかった何か。

過供給

作者: amago.T/

 光を見つけて

 見つけた気がして

 ただソコへ向かって、まっすぐ歩いた。


 光を求めて

 息がしたくて

 水面へ向かって、まっすぐ浮上した。


 ここは苦しくて

 押し寄せる圧力に負けてしまいそうで

 此処ではない何処かへ向かって、ただ進んだ。


 雨が滞って変じたものにあふれている世界で

 分厚い雲が切れて注いだ陽が

 空気の粒に反射した。


 必死にもがいてやっと水面(みなも)を裂くことが叶った腕は

 遠い陽に透かせば紅く浮かぶ。


 待ち望んでいたはずの空気は

 過剰なほどの水分を伴って

 肺を埋めつくさんとした。


 求めていたはずのソレは

 理想とは程遠く

 痛みを伴ってこの身にまとわりついた。

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