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プロローグ
よろしくお願いします！
オーガとは知能が非常に低くその余りある力に任せて拳を振るうモンスターである。
その拳は当たれば手練れの者でも致命傷に成りえると言えるほどだ。
しかし、基本的にオーガの攻撃は極めて単調であり、何より魔法を使えないのである。
この世で強者足りえている者は一部の例外を除けば皆魔法が使えている。それほどまでに魔法が戦闘に於いて重要な役割を果たしているのである。詰まる所、ある程度戦闘に覚えのある者ならば脅威にすらならない。
故に人間が決めたオーガの危険度は「ランクＥ」
このランクは、ある程度戦闘に慣れた冒険者のパーティーで無理なく倒せるレベルのモンスターと言う事である。
———しかし、だ。もし知能が高く、オーガ本来の力をそのままにして且つ魔法が使える個体が偶然生まれたら———
