作品「連れは転がる赤い石」
作品「連れは転がる赤い石」について
【あらすじ】
山に閉ざされた村の生き残りレナが山を降りようとしていたところで赤い石と知り合う。他人には見えない赤い石ルィンはレナに投げられることに喜びを見出す。レナとレナがピンチになればすわ出番!とそわそわする赤い石の旅話。
【登場人物】
・レナ(エレーナ・ホルトン)
主人公。18歳の娘だが、栄養が足りずガリで貧弱な体型。
・ルィン(赤い石)
人には見えない綺麗な赤い球体。
・ミリ―
レナが山麓の町カデナにおりたときに川岸で女性が二人の男性に絡まれていたところに遭遇。
その絡まれていた女性の娘ミリ―。
・リセル
山麓の町カデナの靴屋の娘。とってもグラマー。
・エラリス
カデナの領主の一人息子。
我儘放題だったが、ルィンで二度気絶させられてからは引きこもりとなり町人達は大いに喜んだ。
ルィンはこの男がとっても好き。
・ガロン
エラリスの取り巻きの男。町の金持ちの息子。
・セス(セシレイル)
王子、23歳。父王から動く岩を探せと命じられ仲間と一緒に国内を転々としていた。
・ゴルタナ
王子の側付き。35歳。セスが幼少の時からそばに就いていて王子命の人。
王子と一緒に動く岩を探す一行のメンバー。
・ベネッツ
王子一行のメンバー。
ひょろりと背の高い理性派。28歳。
・ロドイル
王子一行のメンバー。
口数は少ないが力では一行の中で一番強い。国内でも有数の剛腕を誇る。27歳。
・インゲ
王子一行のメンバー。
料理がうまく細かい性格なので一行の中では金と食事などを一手に引き受けている。27歳。
・キーロン
王子一行のメンバー。
大雑把な性格で剣の腕には自信があるのだが、超常現象のようなものが苦手。24歳。
・ジェイル
王子一行のメンバー。
一行の中では一番若い22歳。
・ドージェ
王宮の庭師。王宮警護の裏組織。
・ハミーナ(馬)
セスの馬。雌でセスが大好き。
・ラグ
人攫いの一団にいた鞭の使い手。非常に強いと仲間内では認められている。
この男の顔に受けられた感触にルィンはまあまあ満足。
・アルネリーナ
王女。セスの異母妹。15歳。
王の指示で隣国の王弟(47歳)を夫として迎える準備が進められていた。
・ダリウス・ロウディングルト
宰相の息子。次期側近。
【地名】
・カデナ
レナの住んでいた山の麓にある町。たまに川が氾濫することがあるので大きな壁で町は囲まれている。
・ロトポス
国境の町。隣国とのせめぎ合いでしょっちゅう常駐する兵士達による小競り合いが起こっている。
・テミス
王都への主要道路上にある町。そこそこ繁盛している。
・リットン
セス達がレナと別れて向かった町。そこで領主の娘が攫われたので人攫い達を探すのに協力してほしいと頼まれる。
・ハムルン
セスが王都に向かう時、レナ一行が向かった町。
・トレソナ山
レナの住んでいた村のある山。土に帰る場所。
【備考】
いつも恋愛話ばかりだったので、三人称ファンタジーを書いてみようと挑戦した話。これがはじめての十万字越え達成作品となった。
シリアスな話にしようと思って書き始めたものの、仕事でストレスが溜まっていたせいかルィンがハイテンションに笑う話になってしまっていた。しかし、後悔はしてない。ルィンは書いていてとても面白いキャラだった。
この話は後に赤い石の伝説として語り継がれることになるという設定で、私の他作品にもしばしば赤い石の話が出ることがある。その伝説の赤い石がルィンなのだが、語られる伝説の逸話はこの話よりも後の内容であり、これは序盤にすぎない。ここで話を終えているのは、単に私が力尽きたためである。国が絡むとか王様とか考えるのはとても面倒で、何度もチャレンジはしたが話の筋は組み上がらず断念。そっとしておくことにした。




