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蟻んこ
私はインフルエンサー(32歳)。
明日は髪を切りに行く。
カミキリムシのように髪を切ると話題の店だ。
そんな風に私はいつも通りに進むと思っていたんだ。
路上の蟻を撮影して、1匹いっぴきに名前をつける。
それで私はのし上がってきた。
再生回数は常に200回超えの最強インフルエンサーと信じている。
それなのにどうして。
私の人生を振り返ると、いつもこうだった。
音楽室の天井の穴を数えては自慢する毎日。
トイレに入り、流し、手を洗う。そんなようなものだ。
インフルエンサーになったのは理由がある。
蟻を見たからだ。蟻は自然界のインフルエンサー。まさに私だった。
そして蟻ができるなら私は32歳。できるに決まってる。
アカウントをつくのには時間が掛からなかった。




