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そう言えばこんな友達がいた。

その子は水田が歩けたのである。水の上は歩けないのに水田だけは沈まないで歩けていた。理由を聞いてみても「ん、わかんない」と返されるばかりだった。特に初夏の夕方の雲を吸い込んだ様な水田を歩くのが好きだった。でも、いつもスカートで歩くもので、水田に反射して、花柄の可愛らしい下着が見えてしまった事もあった。私が思わず目を逸らすと笑いながら「水田なんだから当たり前じゃん!」と言ったっけ。それで、水田の持ち主に遂に怒られた時はぴょんっと水田から降りて、私を背中におんぶしながら逃げたりもした。思えば女の子とあんな事出来たのもあの頃ぐらい。今でも水田をひとりで見る度に胸がちくんと痛む、困ったもんだ

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