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そう言えばこんな友達がいた。

昼休みになるとたまに教室に来ては「歯磨きさせて」と頼んでくる。だから、椅子をふたつ使ってその子の膝に私の頭を乗せて、歯磨きされていた事が何回かあった。だからその時期だけは虫歯が全く無かったのだろうか。

でもいつからか私の教室に来なくなり、どうしたのかと思えば、違う生徒の歯を膝枕で磨いていた。一緒に歯医者に行ったりもしていたっけな。ああやれやれ、やっとめんどくさいのから解放されると私はほっとした。そして、数ヶ月したら見事に虫歯になった。

歯医者の治療は痛かったが、それよりも待合室の椅子で一人会計を待っている時に歯磨きされた事を思い出してしまい、トイレに駆け込んで泣いてしまった事の方がよっぽど覚えている。はて、どうしてそんな事を思い出したのだろう。私が年齢的に子供に仕上げ磨きしてあげる様な歳になったからだろうか

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