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二択物語  作者: 轟号剛


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98ページ

・闇の洞窟へ行く


勇者はセージからもらった地図を頼りに闇の洞窟へとやって来ていた。


闇の洞窟は名前の通り光源が一つもなく勇者の持っている松明が無ければ真っ暗で何も見えない状況である。


幸い魔物などの生物がいる気配は無く順調に奥へと歩みを進められている。


そして洞窟の一本道をひたすら歩き勇者は行き止まりについてしまった。


「おかしいな、、

 地図だと間違いなくこの洞窟が記されていたんだけどな、、」


勇者は松明の明かりを周囲にかざして何か無いか探して見ると、行き止まりの壁に一つの小さな鍵穴がある事を見つけた。


「これだ!」


勇者はセージから貰った鍵を取り出すと迷いなく鍵穴に差し込む。


すると鍵穴から黒い煙が勇者の体を包み込む。


黒い煙は勇者の体に触れると黒い甲冑へと変化していく。


勇者の全身が甲冑に覆われると勇者の頭の中に不気味な声が響いてくる。


(キャキャキャ!!

封印を解いてくれてありがとよ!!

これで俺は自由だ!)


勇者はすぐに甲冑を脱ぎさろうとするが、体が自分の意思通りに動かなくなっている事に気づく。


(無駄だ無駄だ!!

もうこの体の主導権は俺が握っている!

久しぶりに人間共を駆逐できる!)


「そんなことはさせないぞ!」


勇者は震える手で腰から剣を引き抜くと自身の首元へとゆっくりと近づける。


(な、、!

まだ完璧には乗っ取り切れてないか!

やめておけ死ぬぞ!!)


「僕一人の命で済むなら喜んでここで命を断つさ!」


勇者が震える手に力を更に込めると首から血が滴り落ちていく。


(分かった分かった!!

人間どもを殺すのは無しだ!!

お前に体の主導権も返す!!)


勇者の頭の中を響く声は焦りながら勇者の事を説得してくる。


「本当か?」


勇者は首に食い込む剣を止めるが、完全に信用してはいないようでいつでも首を切り落とせるよう気は許してはいない。


「マジだよマジ!

 悪魔は嘘をつかねぇ!!」


悪魔と明かした勇者の脳内に響き渡る声の主は必死に語りかけて来ている。


悪魔の言葉を信用して剣を捨てる→171ページへ

悪魔を信用せずこのまま自害する→172ページへ

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