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二択物語  作者: 轟号剛


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93ページ

・シャルルを追ってキッチンに行く


勇者がキッチンに入るとそこには包丁をこちらに構えているシャルルの姿があった。


「なぜ来たのですか!!

 もう私は自分を止められないのです!」


シャルルは目を閉じながら勇者に包丁を突き刺そうと走り出す。


「落ち着くんだ!!」


勇者は包丁を避けようとするが、何故か体が動かない。


「しまった!

 これが呪いか!!」


棒立ち状態の勇者に無情にもシャルルのまた包丁が突き刺さる。


「わ、私はなんて事を!!!」


シャルルも勇者が避けずに包丁を受けるとは思っていなかったようで、赤く染まった自身の手を見て動揺してしまう。


勇者は口から吐血しつつもシャルルの体を優しく抱きしめる。


「悪かったね。

 これは報いだ。あなたが気にする事は無いよ。

 それに僕は大丈夫だ。こんなので死ぬほどやわじゃ無いよ」


勇者は優しく言葉をかけながらシャルルのお腹を殴りつけて気絶させる。


「はぁはぁ、、」


勇者は包丁を抜かずなるべく床に血を垂らさないようにフラフラとした足取りで外に出ると森へ向かう。


幸い辺りに人はおらず誰にも気づかれることが無く村を出る。


勇者は木にもたれかかると空を見つめ何か思いにふけている様子を見せるが、徐々に目から光が消えていき勇者は動かなくなってしまった。


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