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・イフリートを追う
「僕らだけでも追うべきだ!」
勇者がケイジュに答えると、ケイジュは黙って頷きながら杖を振る。
すると二人の体から雷がほとばしる。
「短い時間にはなるが身体能力強化のは魔法をかけた。 追うぞ」
二人は強化された足で宙を飛んで逃げていったイフリートを追いかける。
「おい、お前らも待てバカが!」
エリンが手を勇者達に向けて止めようとするが、既に二人はエリンの魔法が届く範囲から離れてしまっていた。
「クソが」
エリンは舌打ちをしながらもついて行こうとするカマドを再び抑えるのであった。
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「待て!!」
勇者とケイジュはイフリートの背中を捉えると、ケイジュの雷の矢がイフリートに放たれた。
「あぁ?」
イフリートは放たれた雷の矢にすぐに気づくと地面から炎柱を背後に出して防ぐ。
「お前ら俺を追ってきたのか!
ちょうど俺も暴れたりねぇと思ってたんだ!
3分くらい良いよな!!」
イフリートは二人を見ると興奮したように周囲に炎柱を生み出す。
「ケイジュ!
半端な攻撃は意味がない。
渾身の一撃を貯めていてくれ!」
勇者はケイジュに指示を出すと未だ続いている雷の身体能力強化を駆使して木々を伝ってイフリートに近づく。
「炎魔豪火」
イフリートの口から強烈な火が勇者に放たれると、勇者は空中で魔力を剣に纏わせて地面に向けて振るう。
すると、衝撃波が剣から放たれその反動で勇者は上空に押し出され、イフリートから放たれた火炎をよける。
「雷一閃」
勇者はすぐさま雷を纏わせた剣を振るい雷を纏った衝撃波をイフリートに放つ。
「炎魔掌握」
だが、イフリートの燃え盛る手が勇者の放った衝撃波を受け止めると何事も無かったように消し去る。
「どうしたどうした!!
まだ一分しか経ってねぇぞ!
もっと根性見せろよ!!」
イフリートは手から火の玉を生み出すと勇者目掛けて投げつける。
勇者は剣を構えて空中で防ごうとするが、火の玉が剣に触れると爆発を起こして勇者は吹き飛ばされてしまう。
「紫電」
ただ、勇者が前線でイフリートとやり合っている間にケイジュは魔力を貯め終えており、作られた雷の矢は紫色の雷へと変化していた。
ケイジュが矢を放つといつもよりも格段に速いスピードで矢がイフリートへと迫り、イフリートに直撃すると紫色の煙が辺りに広がった。
「やったか?」
ケイジュは確かな手応えを感じたようで期待の眼差しを煙が晴れるのを待つ。
「今のは危なかったぜ」
しかし、煙が晴れた先に見えたのは右手を失ったが残った左手に巨大な炎を灯すイフリートの姿だった。
「そん、、な、、」
「ハッハッハ、絶望を噛み締めながら死ね」
絶望するケイジュを眺めながらイフリートは左手を振り下ろし巨大な火炎をケイジュに放った。
絶望の余り足を動かすことのできないケイジュの前に勇者が両手を広げながら立ち塞がった。
「バカやろう、、」
しかし、そんな勇者の行動も虚しく二人は火炎に焼きつくされてしまった。
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