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・イフリートを追わない
「あの女性の言う通りだ。
今は追わないほうがいい、、」
勇者の言葉を聞きケイジュはそれ以上何も言わなかった。
「おい、お前ら!!
良くこの村を俺らが来るまで守ってくれてたな!
その心意気買った、お前らギルドにはいらねぇか?」
緊張の糸が途切れて地べたに座り込む二人であったが、遠くから先ほどイフリートとやりあっていたハンマーを抱えた大男がこちらにやって来た。
「ギルドか。
入団試験をパスして入れるということなら、かなり条件が良い。
入団させて貰った方が良いんじゃ無いか?」
ケイジュの提案を聞き入れ勇者は頷きを返す。
「ぜひお願いします!!」
勇者とケイジュは頭を下げカマドの提案を受け入れ、ギルドに入る意思を見せた。
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二人はそのままギルドに向かい受付嬢に入団の手続きをしてもらった。
そして二人が正式にギルドの一員になると、背後からカマドが二人の頭に手を置きながら話しかけてきた。
「よし、これでお前らもうちの一員だ!
よろしく頼む!!」
二人はカマドの方に向き直ると改めて頭を下げる。
「はい、よろしくお願いします!」
元気よく返事をする勇者とは裏腹にケイジュは無言で頭を下げるだけである。
カマドはそんな二人の様子に嬉しそうな笑みを浮かべると共に再び口を開く。
「せっかくうちに入ったんだ。
二人でクエストを受けるのもいいが、うちの団員をパーティに誘ってみたらどうだ?」
カマドはそう言うと一つのテーブルに座る女性達を指さす。
「あそこでクエスト依頼紙を囲って話しているのは弓使いのイキシアと調合師のアリーだ」
そしてカマドはもう一度別の男女が座っているテーブルを指さす。
「あっちでダーツをしているのは重戦士のヘレウムと僧侶のミールだ。 今はこの二組がパーティを募集している」
そしてカマドは勇者とケイジュの方に向き直すと口を開いて何か言おうとしたが、受付嬢に呼ばれてしまう。
「まぁ、気が向いたらパーティを組んでくれよ。 じゃぁ健闘を祈るぞ!」
カマドは勇者とケイジュに最後に言い残すと受付嬢の元へと行ってしまった。
「任せる」
ケイジュは一言勇者に告げるとそばにある椅子に腰掛けてビールを飲み始める。
勇者にパーティを組む有無と誰とパーティを組むかの全てをケイジュは任せたようだ。
勇者は先程カマドから紹介された人と組みたいと思っているが、どちらのパーティを誘う?
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重戦士と僧侶のパーティと組む→164ページへ




