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二択物語  作者: 轟号剛


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75/256

75ページ

・クレストを倒し優勝する


「すまない」


勇者は容赦なくクレストに止めの一撃を胴体に与える。


クレストは気絶して地面にうつ伏せで倒れるとうごかなくなった。


「勝者は〜!!

 ゼラニウムローズだぁーーー!!!」


観客の歓声が鳴り響く中勇者は両手を上に掲げて、多くの賞賛をその身に受け入れた。


---


「おめでとうございます!

 こちら賞金の1000万チャンクです!」


闘技場の受付から勇者は金貨が10枚渡された。


この世界の通貨は100万チャンクが一枚の金貨と同等の値段になる。


「ありがとうございます!」


大会出場者は表の入り口から出ていくと多くの市民に囲まれてしまう恐れがあるため、裏口から出ていく事になる。


裏口をでて勇者は拠点にしている家へと帰宅すると、既にアキレアは勇者よりも早くに帰ってきていた。


「良くやったな!!

 見てたぜ!!」


勇者が帰ってきた事にアキレアが気づくと二人はハイタッチを交わす。


「その賞金どう使うんだ?」


アキレアは勇者が取り出した金貨を見て使い道を問いかける。


「ん〜、そうだな、、、

 ドワーフの所に行って武器でも作ってもらおうかな」


勇者の言葉にアキレアは頷きを返した。


「いいと思うぜ!

 後その賞金はお前が勝ち取った物だ。

 俺に気を遣わなくていいからな!

 俺はちょっくら修行してくるから」


アキレアは勇者の肩を叩くと走ってどこかへ行ってしまった。


「ありがとうアキレア」


勇者は微笑みながらアキレアの背中に感謝の言葉を送った。


---


「このお金で新しい武器が欲しいんだ」


勇者はドワーフの村へ訪れ、賞金のお金をテーブルに置いた。


「こりゃあ大金だぁ!

 こんだけありゃぁ色々作れるだけども、何が欲しいんだ?」


ドワーフは目を丸くしながら勇者に問いかける。


「そうですね。

 力を活かした武器とかだと嬉しいです」


勇者は鍛え上げた筋肉と身体能力強化魔法に相性の良い武器を要望すると、ドワーフは少し考えた後奥の部屋から一つの武器を持ってきた。


「これなんかはどうだ?

 オラの家系に代々伝わる武器で、昔魔王を討伐したパーティの一人であるオラの先祖が使っていたハンマーだ!」


ドワーフは人間よりも筋力があるはずだが、持ってきた一回り大きなハンマーを担ぐドワーフはこの数メートルの移動で汗だくになっている事からかなりの重量がありそうだ。


「そんな大切なもの良いんですか?」


勇者はそのハンマーに魅了されながらもドワーフにとって大事な物である事に気が引けていた。


「見ての通りオラにはこのハンマーは使いこなせねえだ。 それにそんな大金を用意してもらってるんだ。

 こっちもそれなりの物を用意しないといけないだ!」


ドワーフの言葉を聞き勇者は感謝の言葉を伝えると、金貨10枚と引き換えにハンマーを買い取った。


「そのハンマーの名はガーベラだよ。

 大切に使ってくれだ!」


勇者はドワーフの言葉に頷きを返すと地面に置かれたハンマーを手に取る。


「グゥゥ、、

 ストレングス」


勇者はハンマーを持ち上げるがあまりのガーベラの重さに移動する事ができず、全身に紫色の魔力を纏い身体能力を強化する事で何とか歩く事が出来るようになった。


拠点への帰り道で疲れを取るために壁に寄りかかりながら休憩をする。


「ふぅ、、

 魔法による強化が無いと満足に歩けないなんて相当だな、、

 魔法無しに振り回せる位筋力をつける事が当分の課題になるね」


勇者は体を覆う紫色の魔力を消すと額に流れている汗を拭き取る。


そして自身の寄りかかる壁にグシャと何か紙を潰したような音が聞こえ、振り返って見てみると何やらポスターが壁に貼ってあったようだ。


「これは、王城の補強を手伝う人員の募集をしているみたいだね。

 んー、筋トレになってお金も貰えるなら悪く無いのかな?」


勇者は偶然に見つけたこの王城補強の仕事について関心があるようだ。


しかし、これは勇者だけの問題では無くパーティを組むアキレアとも話し合わないといけない。


王城補強に応募せず、アキレアとともにガーベラを扱う修行をする→143ページ


王城補強の仕事に参加する意思をアキレアに伝える→144ページ


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