73ページ
・ギルドに入らず修行をする
「すみません、お誘いはすごく嬉しいのですが今の僕たちは力が足りない事を思い知らされたので、しばらく修行をしたいと思います」
勇者は悲しそうな表情を浮かべながらカマドの誘いを断った。
「そうかそうか!
お前らは強くなるぞ。
自分の選択に自信を持て!!」
カマドは勇者とアキレアの肩をガシッと掴みながら、力強い言葉で二人を応援してくれた。
「「はい!!」」
勇者とアキレアの二人は揃って真っ直ぐな目でカマドに返事をした。
---
それから勇者とアキレアの二人は修行の旅に出た。
火山地帯での修行によって勇者は火を切る事ができるようになり、アキレアは炎を全身に纏わせる事ができるようになった。
また、海岸での修行によって勇者は水魔法を新たに覚え、アキレアは拳を繰り出す事によって衝撃波を生み出す事ができるようになった。
着実に力をつけて行く二人は今新たな修行場を見つけるために王都の図書館へと足を運んでいた。
「おい、このレンゲ山っていうところに仙人が住んでいる可能性があるんだってよ!
仙人ならもっと俺らを強くできるんじゃねぇか!?」
隣で違う本を読んでいる勇者に対して、アキレアは自身の持っている本を広げながら見せてきた。
「仙人か、、
確かに修行をつけてくれるのであれば名案だろうね。 ただ仙人は気難しい性格と聞く。 僕たちに修行をつけてくれるかなー」
勇者は既に仙人についての情報を少し知っていたようで、不安点をアキレアに伝える。
「おやおや、貴方たち修行場が欲しいのですか?
それならば、とても良い場所があります。
こちらを」
すると二人の背後からスーツをビシッときたメガネ男が話しかけてきた。
メガネ男は二人にビー玉程の大きさの青い水晶を手渡す。
すると、勇者とアキレアの脳に直接言葉が響いてきた。
(地下コロシアムの存在は知っていますか?
地下コロシアムとは違法の闘技場ではあるものの貴族達の娯楽として広く利用されており、国が黙認している施設になります。
何故違法の闘技場なのかというと、殺しありの犯罪者の出場すらありというルールであるためです。
しかし、地下コロシアムでの一回の戦いによる報酬はギルドのAランク討伐クエストの報酬と同じ額が支払われます)
脳内に響く声が終わったと同時に二人に渡された青い水晶は粉々に砕け散った。
「前向きにご検討下さい。
場所はこちらに記載しています。
では」
メガネ男は二人に名刺のような紙を渡すとどこかへ行ってしまった。
「殺しありの違法闘技場か、、
どうする?」
アキレアは勇者に意見を求めた。
地下コロシアムには参加せず、レンゲ山へと足を運ぶ→139ページへ
地下コロシアムへ参加する→140ページへ




