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二択物語  作者: 轟号剛


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62/256

62ページ

・孤児院の中の大人を守る


「くっ、、」


勇者は剣を強く握りすぎて血が流れ出る手を更に強く握り締めながら孤児院の破られた扉の中へと入っていく。


中では五人の大人がホウキを武器に複数の巨大なネズミ型の魔物であるジャラットと戦っていた。


しかし、今にも殺されそうな状況でありジャラットに馬乗りにされている者もいた。


「はぁぁ!!」


勇者はすぐさまジャラットに近づくと剣を振り落とし馬乗りにされていた人物を救う。


すると四方で戦っていたジャラットが勇者に気づき一斉に襲いかかってくる。


勇者はジャラットの動きを完全に見切っており、一体一体の攻撃を避けつつ的確に首を刎ねていく。


「ハァハァハァ、、

 行かないと」


勇者は孤児院の中にいたジャラットを全て倒し終えると外へと走り出す。


再び壊れた扉を潜るとゴブリン達に弄ばれている子供の姿があった。


「ふざけるなぁぁあ!!」


勇者は怒りを露わにしながらゴブリン達に近づくとゴブリンを一体一体滅多刺しにしていく。


怒りで周りの見えていない勇者の死角からゴブリンが棍棒に殴られるが怯む事なく勇者は容赦なく切り刻んでいく。


そうして全てのゴブリンを惨殺した勇者は気絶してしまい地面に倒れてしまう。


---


「・・・んん、ここは?」


勇者が起きたのは病院の一室のベッドの上であり、ベッドの横には見知らぬ男性が座っていた。


「よかった!

 もう3日も寝ていたんだよ!!」


男は胸を撫で下ろすと側の机の上に置いてある水の入ったコップを勇者に手渡す。


「3日も!?

 王都は、街はどうなったんですか!?」


勇者はベッドから立ちあがろうとするが体の節々が痛み出して再びベッドの上に横たわった。


「大丈夫だ。

 あの後ギルドや王国軍が魔物達を一掃したお陰で今はもう街は復興を始めているよ」


街が無事な事を知った勇者は安堵し男から受け取った水を一気に飲み干す。


「そういえば俺が誰だか伝えてなかったな。

 俺はお前が救ってくれた孤児院にいたアルフ・ミヌサンだ。

 お前が外で倒れていたからこの病院に運んできたんだ」


男の名前を聞いた勇者は驚いた表情を浮かべる。


「ミヌサン!?

 あなたは王都の三大貴族の一つのミヌサンなのですか!?」


王都にはカースト制度があり、そのトップが王族。その次に勇者の話した三大貴族。そして貴族。最後に平民となっている。


「そんな畏まらなくていい。

 俺は身分とか全然気にしてないからな。

 逆に俺は命を救ってくれたお前に礼をしたいんだ」


アルフはポケットから一枚のチケットのような物を取り出して勇者に見せる。


「これは王都図書館の禁書立ち入り許可証だ。

王都の禁書エリアには秘密にされてきた情報や忘れ去られてしまった歴史などが記されている。

 俺も一度立ち入ったことがあるが余りの恐ろしさに数分で出ちまったよ」


話をするアルフは冷や汗をかいており思い出すだけでも恐ろしかったのだろう。

 

「この許可証はギルドなんかに売ったら高額で買い取ってくれるだろう。どうだ、礼として受け取ってくれねぇか?」


禁書立入許可証を受け取る→119ページ

禁書立入許可証を受け取らない→120ページ


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