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・魔物の早期討伐
勇者は次々と間髪入れずに小型の魔物を討伐していく。
勇者が魔物を倒し初めて一時間がたった頃、辺り一体の魔物は全て倒された。
常に動き回っていた勇者は余りの疲労に地面に倒れ気絶してしまう。
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「、、ん?」
勇者が目を覚ましたのは王都の道端でも病院でも無く、どこか知らない部屋のベッドの上であった。
「起きたか。
お前さんが倒れてたからこの家に運んで看病してやったんだ」
勇者に話しかけてきたのは勇者の眠るベッドの横で丸椅子に腰掛けながら本を読んでいた一人の男であった。
「僕の看病を?
ありがとうございます、、」
勇者はまだ少し痛む体を持ち上げて男に礼を伝える。
白髪混じりのオールバックに怠そうな瞼。右腕を失っているようで肘から先が無く体の所々に切り傷の痕が付いている。
「俺も王都の防衛をするために駆り出されいてな。
そこで獅子奮迅の働きをするお前さんを見つけたってわけさ」
男は立ち上がると近くの机の上にあった紙袋を手に取る。
「ギルドから今回の働きに対して報酬が出ている。
これはお前さんの分だ」
男は紙袋を勇者のベットの傍に置く。
「ありがとうございます。
お名前は何とお呼びしたら良いですか?」
「あぁ、悪い悪い。
まだ名乗ってなかったな。
俺はグリム・アパッチ。
まぁ、好きなように呼んでくれ」
グリムが自分の名を勇者に伝えた後すぐに、二人のいる部屋のドアが勢いよく開きベッドの上にいる勇者に何者かが飛びかかってくる。
「おいおい、こいつはまだ怪我人なんだぞ」
勇者に飛びかかってきたのは全長2メートル程の大きさの狼であった。
「悪いな、この家で俺以外の人間が来るなんて珍しいから遊んで欲しくて絡んできてるんだ」
グリムが狼の背中を撫でると狼は気持ち良さそうに体を丸めて床に座る。
「まだお前さん疲労が回復しきって無いだろ?
俺はこいつを散歩に連れて行くからまだ寝てろよ」
グリムの言う通り勇者の体の節々は痛んでいた。
しかし、ずっとベッドの上にいるのもソワソワして落ち着かない気がする。
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