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・卵を孵化させる
卵を孵化させる事にした勇者は卵の孵化は方法を調べた。
図書館にあった本によると竜族の卵は陽の光を充分に注ぐ必要があるようだった。
それから勇者は近くにある高台に卵を持っていき、卵を横目に素振りをする日々が続く。
そんな暮らしを1ヶ月程続けたある日、上空から一体の魔物が凄まじい速さで降りてくる。
「魔物か!?
こんな時に!!」
勇者は剣を構え直し迎撃の構えを取る。
「待て。
我は争いに来たわけでは無い」
勇者が降りてくる魔物に合わせて剣を振り上げようとしたその時、魔物は勇者の上空で止まり両手を挙げて戦闘の意思が無い事を伝えてきた。
魔物はコウモリのような翼で分厚い鱗と強靭な爪と牙を持つドラゴニュートと呼ばれる魔物であった。
「その卵は我の子供なのだ。
悪いがその卵を返してくれないだろうか?」
ドラゴニュートは地面に降りつくと勢いよく頭を地面に付けて土下座をしてくる。
「その様子を見るに大事にしてくれていたのはわかる。 我が一度手放したのが原因であるとも分かっている。 都合の良い話ではあるがどうか頼む!!」
ドラゴニュートの精一杯の言葉に勇者は揺らいだ。
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