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・アナテマの首を切る
「すまない!!」
勇者は目を閉じ歯を食いしばりながら剣を振り下ろしアナテマの首を切り落とした。
首を切られたアナテマは少女の体が全て黒い煙となると勇者の口の中に吸い込まれるように入っていく。
「やはり人とはこのような生き物だったのだな...
呪いの女王たる私の最後の呪いを与えてやろう」
勇者の頭の中でアナテマの声が響くが、特に勇者は体に異変を感じていないようだ。
「呪いだと!?
一体何の呪いをかけた!」
勇者は誰もいない部屋で問いかけるが、頭の中の声が再び聞こえる事は無かった。
「慌ただしくしておられるようですが、どうしたのでしょうか、、?
・・・アルルはどこに行ったのですか?」
シャルルが部屋に入ってくると勇者に冷たい目線を送る。
勇者は申し訳なさそうな表情を浮かべながら、女性の娘であるアルルは実は四天王のアナテマであり、そのアナテマは退治しもうこの世にはいない事を伝える。
シャルルは勇者の話を聞いて涙を流しながら崩れ落ちた。
「・・・実は知っていたのです。
あの子がアルルでは無いことは、、
アルルはあの子がこの村に来る前日に病で死んだのですから、、
ただアルルによく似たあの子が私の前に現れ、それも病を患っていたらあの子に重ねないでいられるわけないでしょ、、?」
シャルルは顔を床に押し付けながら勇者に問いかける。
「あの子はこの村にいる間誰も殺していません。
この村に来るまでどんだけ悪いことをしたのか分かりませんが、この家で私と暮らすようになってからは何も悪いことをして無かったのです!!
それでも殺す必要があったのですか!?
・・・ごめんなさい」
シャルルは勇者を怒りに満ちた目で睨みつけるが、すぐに謝罪する。
「貴方は魔物を退治しにこの村に来てくれた、、
貴方は役目を果たしただけ、、
これはただの八つ当たりですよね。
でも、もう私の前からいなくなって下さい、、
これ以上あなたを見ていたらどうかしてしまいそうです、、」
シャルルは頭を抑え涙を溢しながら部屋を出ると奥のキッチンに戻っていってしまった。
「やるせないな、、」
(シャルルの事は気になるが自分にかけられた呪いも一刻も早く調べないといけないな、、)
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