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二択物語  作者: 轟号剛


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42/256

42ページ

・ケイジュに助けてもらいミミックの中から脱出する


ケイジュの杖から放たれた青い光がミミックと勇者の体を包み込む。


すると、ミミックの口から勇者が勢いよく吐き出される。


ミミックの体を包む青い光が消えるとミミックは砂になって消えてしまった。


「ありがとう、、お陰で助かったよ」


勇者はケイジュに礼を言いながら体を起こす。


「はぁ、ここは死と隣り合わせのダンジョンなんだ。

 気をつけろ」


体についた土埃を払っている勇者を冷たい目でみながらケイジュは忠告をする。


「あぁ、分かったよ」


勇者とケイジュの二人は再びダンジョンの中を歩き始める。


「これは天秤...?」


今二人は行き止まりに着いてしまったのだが、目の前には勇者と同じ背丈の天秤と天秤の前にリンゴやコップなどの小道具が置いてある。


天秤は今右肩上がりになっており、左の皿には水色の液体が入ったビンがあった。


「この先に進みたければ天秤の左右の傾きを無くせ。

 以下のルールを破った者には死が訪れるだろう

 一度置いた物を取り出した場合。

 右の皿が真ん中よりも下がった場合」


ケイジュは壁に血で箇条に書かれた文字を読み上げる。


「どうやら、このさらに入っている道具を使えということだそうだ。 重さの小さいのから順に入れて調整していくか?」


ケイジュは小道具の中から小さなメモ帳のような物を取り出しながら勇者に問いかける。


「いや、そんな小道具必要ないよ」


勇者は笑顔で天秤の元に近づくと左の皿に置いてある液体の入った瓶を取り出す。


「なっ!

 お前それを取り出したら!!」


ケイジュは慌てて勇者を止めようとするが、既に天秤の皿から勇者は瓶を取り出しており、重しを失った右の皿は徐々に落ちてゆく。


天秤の左右の皿は同じ高さになると止まり、地面が地震が起きたかのように揺れ始める。


「まずい、天井が崩れるぞ!!」


ケイジュは焦ったように杖を構えて魔法を使う準備をするが、気づくと地震は数秒でおさまり天秤の後ろの壁が崩れていた。


「大丈夫だよ。

 この問題は天秤と物を用意されたら、つい物を加えて均等にさせたいと思う人の深層心理をついたものだったんだ。

 恐らくあの小道具を使ってもクリア出来なかったんじゃ無いかな?」


勇者は笑顔でケイジュの元へ近づくと、手に持っている瓶をケイジュに見せる。


「この液体なんだけど何か分かるかい?」


ケイジュは瓶に杖を当てながら目を閉じると杖から青い光を放つ。


「これはエリクサーじゃないか!」


ケイジュが興奮した様子を見せるエリクサーとは、飲めばどんな病も治ると言われる万能薬である。


「これがエリクサー!?

 初めて見たよ、、

 君が持つかい?」


勇者はエリクサーをケイジュに渡そうとするがケイジュは首を横に振る。


「いや、あの問題を解いたのはお前だ。

 それはお前が持つべきだろう」


ケイジュはエリクサーを勇者に突き返すと天秤の後ろの崩れた通路へと足を進める。


「ありがと!」


勇者は笑顔で感謝を伝えながらケイジュの後ろを追いかける。


二人が崩れた通路を進み続けて数分がたったころ、二人の目の前に大きく禍々しい魔力を纏った扉が現れた。


「気をつけろ、ボス部屋だ」


ボス部屋とはダンジョンで一番強い魔物が拠点としている部屋であり、強力な魔力を放つ魔物の部屋は周囲の環境にも影響を与えるのだ。


「ボス部屋、、

 ていうことは、道中で話してくれたケイジュが毎回負けているっていうリッチがいるんだね」


ケイジュは勇者の言葉に黙って頷きを返すと扉に手をかける。


「覚悟はいいな?」


ケイジュの問いに勇者も同じく黙って頷くと扉に手をかける。


二人は一緒に扉を開けると部屋の中には赤いコートを纏った骸骨姿の魔物がおり、その手には赤色の水晶が先端に付いた杖が握られている。


「一気に行くぞ!!」


ケイジュは自身の足元に青色の魔法陣を展開しながら詠唱を始めた。


勇者はケイジュの掛け声と同時にリッチに向かって走り出しており、ケイジュの大技のための時間を稼ぐつもりだ。


「シヲアタエヨウ」


リッチが杖を振ると周囲に黒い煙が集まっていき、犬のような生き物を5匹作り出した。


呪犬(カースドッグ)


リッチが杖をもう一度振るうと全ての犬が勇者に襲いかかる。


「舐めるな!」


勇者は素早い動きで距離を詰めてくる犬達に対して怯む事なく剣を振るう。


勇者の無駄のない動きは真正面から襲ってきた犬二匹の首を落とし、背後に回った一匹に対しても回転切りによって一刀両断する。


さらに上空から飛んできた一匹も切り落とす事が出来たが、その隙をついて最後の一匹が勇者の胴体に噛みついてきた。


「ぐっ、、」


すぐさま勇者は噛みついてきている犬を突き飛ばし距離を取るが最後の犬は反撃する仕草も見せず、犬の体から白い煙が出てくるとその場でチリとなって消えてしまった。


(何だ、、?)


勇者はその様子に違和感を覚えるが、先に切り伏せた4匹の犬達の体から黒い煙が出てくると切られた傷を塞いでいく。


(まずい、あれは時間が立てばまた再生するぞ、、)


勇者は犬達が再生する前にリッチの元に走り出した。


「呪言・不動(カースワード・フリーズ)


リッチが呪文を唱えると、勇者の耳から黒い煙が溢れでで勇者自身を拘束する。


「まずい、動けない!」


勇者は身体を動かそうともがくが、一寸足りとも動くことは無い。


そうこうしている間に4匹の犬は再生し終わり勇者に向けて駆け出した。


4匹の犬が勇者に噛みつこうとしたその瞬間、4本の雷の矢が全ての犬を貫き動きを止める。


「待たせたな」


雷の矢を放ったのはケイジュであり、今ケイジュは体に雷を纏っておりその手には雷で作られた大きな弓が構えられていた。


ケイジュが弓を持っていない手で指を鳴らすと犬達に刺さった矢は爆発して、黒い煙ごと焼き払った。


「次はお前だ」


ケイジュが弓を引く動作をすると雷の矢が生成され、弓を引けば引くほどその大きさは増していく。


「雷矢」


ケイジュが指を離すと巨大化した雷の矢がバチバチと大きな音をたてながらリッチに向かって飛んでいく。


リッチが何か魔法を使う間も無く雷の矢はリッチに衝突し大爆発を起こす。


「ハァハァ、、

 やったか?」


ケイジュは大技を放った代償としてかなりの魔力と体力を削られたようで地面に膝をついてしまっている。


徐々に爆発によって生じた煙が晴れていくと黒い影が姿を現してくる。


「そんな、、これでも、、」


完全に煙が晴れて立っていたのは無傷のリッチの姿だった。


全力の攻撃が通じなかったケイジュは絶望の余り地面に倒れてしまった。


「ワレニマホウデカテルトオモッタノカ?

 オロカナモノヨ」


リッチはケイジュを嘲笑うと杖を構えて呪文を唱え始める。


「このままじゃ二人とも、、」


勇者は苦しい表情を浮かべながら犬に噛まれた腹部に手を当てる。


「あれ?」


しかし、腹部にあった傷は綺麗に無くなっており服に着いた血だけが残っていた。


(ポケットに入れていたエリクサーが少し割れてる。あの時犬に噛まれた時に割れたのか?

 そういえば!)


勇者は自分に噛みついた後に白い煙を立てて消えていった犬の事を思い出した。


(あれはエリクサーの影響だったのか、、

ならリッチにも効くんじゃ、、?)


勇者は割れて中身が半分こぼれ出たエリクサーを手に取る。


リッチに近づきエリクサーを投げつける→81ページへ

エリクサーを剣にかける→82ページへ




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