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二択物語  作者: 轟号剛


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41ページ

・ケイジュの助けを受けずにこのまま魔具を探す


「いや、何かアイテムが取れそうなんだ!

 少し待っていてくれ!」


勇者はケイジュを止め、手を無造作に動かしてアイテムを探す。


その間にもミミックの体に魔力と体力を触れ続けている。


「おい、そろそろお前の体の限界になるぞ!

 もう救出するぞ!」


数十秒勇者の上半身がミミックに食べられている状態を見て我慢できずに魔法を使う準備をする。


「ちょっと待ってくれ、もう取れる!

 ん〜、、取った!!」


勇者の合図とともにケイジュの手に持つ杖から青い光がミミックに放たれ、青い光がミミックを包み込むとミミックの口から勢いよく勇者が吐き出される。


「はぁはぁ、、

 取ったよ!!」


勇者は疲れた様子を見せながら手に黒の短剣が握られていた。


「それがミミックの中にあったアイテムか。

 見た感じ魔具だな。

 どんな魔法が込められているかは分からないが」


ケイジュは勇者の握る短剣を見つめながら尻もちついている勇者の体を起こした。


「そうだね、王都で鑑定してもらうまで使う機会が無いと良いけど、、」


勇者はケイジュの言葉に頷きを返すと短剣を自身のポーチにしまう。


「かなり体力と魔力を失ったようだがまだ進めるか?」


ケイジュの問いに勇者は黙って頷くと二人はダンジョンの奥へと歩みを進める。


勇者に気を遣ってケイジュは先導してくれているが、不思議と魔物は出て来ず、さらに行き止まりなどに出くわすこともなくスイスイと進む事が出来ている。


「これは、、

 ボス部屋か?」


今二人は仰々しく大きな扉の目の前にいた。


「あぁ、ここには俺が毎回負けているボスのリッチがいる。 気をつけろ」


ケイジュからの忠告を受け、二人は固唾を飲んだあと扉を開け放つ。


「あれが、、リッチか」


勇者の目には緑色のコートに身を包んだ骸骨が立っており、その手には紫色の水晶が付いている杖が握られている。


「やるぞ!!」


ケイジュが杖を振るうと周囲に雷の玉が5つ現れる。


「シヲアタエテヤロウ」


対するリッチも杖を振るうとリッチの頭上に大きな黒い煙が集約されていく。


お互いの魔法が放たれるとケイジュが放った雷の玉は黒い煙に飲み込まれ消え去り、そのままケイジュと勇者の元に黒い煙が向かってくる。


「くっ、、よけろ!!」


ケイジュと勇者は左右に分かれながら黒い煙を避ける。


「リッチは強敵だ!

 どっちかが囮になって隙を作るしかないぞ!!」


ケイジュが大声で勇者に伝えると勇者はどちらが囮になるべきか一瞬で思考を巡らせる。


勇者が囮になる→79ページへ

ケイジュが囮になる→80ページへ


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