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・城に行き王族を守る
勇者は王城へと到着すると王族親衛隊が城周辺の魔物を退治していたが、城門は既に壊されてしまい魔物の侵入を許してしまったようだ。
「これはまずい、、
王様の身に危険があるかもしれない!」
勇者は周囲の魔物を無視して王城の中へ入って行く。
王城の中では魔物の死体が散乱しており上階で激しい戦闘音が聞こえてきている。
「やっぱり、城内にまで侵入されてる、、
急がないと!」
勇者はさらに走るスピードを上げて上階へと駆け出す。
勇者が階段を上がり2階へと着くとそこには全身を黒一色の装束で身を包んだ王族直属暗殺部隊と全身が炎で燃え上がっている魔物の姿があった。
その魔物の纏っている火は強烈で少し離れている勇者でさえ一瞬で汗が滝のように流れ出てきていた。
周囲に黒装束の人間が数人倒れており、状況を見るにほのおの魔物相手に劣勢な状況である事が分かる。
黒装束の男の一人が勇者の存在に気づくと一枚の白い札を勇者の頭目掛けて飛ばしてくる。
勇者は反応する事が出来ずそのまま札が額に張り付くと声が頭の中に響いてきた。
「お前は誰だ?
、、いやこの際誰でもいい。
先ほどあいつが放った魔物を上に通してしまった。
王様の身が危ない。
こいつは私達が止めておくから上へ行って王様を守れ」
頭からの声が止むと札は白い炎で燃えてしまった。
「分かりました!」
勇者は戸惑いながらも声に従いそのまま上へ登る階段に走り出した。
「行かせるわけないだろう」
炎の魔物は低く威圧的な声を出しながら大きな炎の玉を作り出し勇者目掛けて放つ。
「白札・護」
しかし、勇者に白い札を投げつけた男が即座に大量の白い札を炎の玉に投げつけると、白い札は即座に密集して炎の玉を防ぐ盾となった。
炎の玉が白い札に当たると炎は白い札に全て吸収される。
役目を終えた白い札はそのまま白い炎に焼かれて散っていく。
「いけ」
黒装束の男は炎の魔物から決して目を離さない状態で勇者に短く声をかける。
勇者は黒装束の援護のおかげで上階へ続く階段を無事に登ることができた。
「はぁはぁ、マズイ!
王室がもう侵入されてる!」
王城は3階立てであり、王室は3階の中央廊下の一番奥に位置しているため勇者が登ってきた中央階段からちょうど正面に王室が見えたのだ。
王室の扉は炎で燃え尽きてしまっており中に小さな炎の魔物がいるのが見えていた。
「まてぇ!!!」
勇者は全速力で廊下を駆け抜けて王室の中に飛び込むと見えていた小さな炎の魔物を切り捨てる。
「は、早く助けろ!
もう限界なんだ!」
王室は天井が崩れており、瓦礫の中で頭だけが出ている王様の姿があった。
「キャァ!
来ないで!!」
しかし、王様とは反対に位置する窓際では姫様が小さな炎の魔物に追い詰められていた。
炎の魔物は勇者の登場を意に返さず、そのまま両手に炎を灯して姫様を焼き尽くそうとしている。
「バカか!?
あいつよりもワシを優先しろ!
ワシは王だぞ!!」
追い詰められている姫様に対して迷っていた勇者に王様が大きな声で訴えてくる。
「わ、、わたくしは大丈夫ですわ!
お父様をお助け下さい!」
数秒後には炎の魔物によって燃やされてしまう状況である姫様であるが、王様を助けるよう懇願してきた。
どちらを助けるべきか?
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