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・地下コロシアムへ参加する
二人は地下コロシアムへと参加することを決め、メガネ男に渡された紙に記される場所へとやってきた。
「合言葉は?」
その場所はごく普通の一軒家でインターホンを押すと一言男の声が聞こえてきた。
「タツナミソウ」
勇者が紙に記載されていた合言葉を言葉にすると家の扉が開かれ先日のメガネ男が現れた。
「来てくれると思っていましたよ。
さぁこちらへ」
メガネ男は笑みを浮かべながら勇者達を案内していく。
家に入るとすぐ地下へ続く階段があり、階段の入り口には薄い魔力の膜が張ってあった。
「こちら防音魔法がかけられているだけなので警戒しないで大丈夫ですよ」
メガネ男はそのまま地下へと降りていき問題なく魔力の膜を通り抜けた。
「行くか」
その様子を確認しアキレアと勇者は後を歩く。
ウオォォォ!! フォーー!! やっちまえ!!
膜を潜ると多くの人の叫び声や怒声が二人の耳に入ってくる。
階段を降りて地下三階へとやってきた三人は沢山の部屋が用意されている中、3020と書かれた部屋へと案内される。
「どうぞこちらお座り下さい」
部屋の中はシンプルで椅子と机、それと飲み水と軽食のみが置かれていた。
「良いところにお越しくださいました。
本日のコロシアムは後数十分で始まります。
今は魔物同士の戦いを観客には見せて会場の空気を暖めております」
メガネ男は相変わらず笑みを顔に貼り付けながら説明をする。
「今回のコロシアムの内容は10人のバトルロワイヤルの形式で行われます。
勝利条件は他参加者の死亡又は気絶した場合となっております」
ここまでの説明をしたメガネ男だったが初めて苦笑いを浮かべながら話を続ける。
「ここで残念なお話になってしまうのですが、バトルロワイヤルという形式上チーミング行為は禁止させてもらっております。
そのため今回はお二人の内のどちらかだけに参加して貰いたいのです、、」
メガネ男の言葉に勇者とアキレアは互いに顔を見合わせる。
「じゎぁ、これで決めるか」
アキレアは拳を掲げて勇者に問いかける。
「望むところだ!」
勇者も同様に拳を構える。
「「最初はグー!じゃんけん」」
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ウォーー!!!
大きな歓声の中コロシアムに参加する選手が次々に登場していく。
コロシアムは丸い円状の地面の外側に水が貼ってあり、その中にはサメ型の魔物が放たれていた。
「続いてはコロシアム初出場のルーキー!
ゼラニウム・ローズだぁ!!」
勇者は自身の名を呼ばれると片手を挙げながら登場した。
「最後はこのコロシアムの死神。
デス・パセリ!!
今までの10試合全部を参加者皆殺しにして優勝してきたイカれ野郎だぁ!!」
紹介されたデス・パセリは異様な空気を纏っており、黒いローブに身長を超える大鎌を持つその姿は正に死神を彷彿とさせる。
(確かにあの人が一番強そうだ。
注意して動かないと)
勇者は剣を抜いて戦闘態勢となる。
10人の参加者は等間隔に配置されておりデス・パセリと勇者は対角の位置に立っている。
「さぁさぁ!
選手の野郎ども準備はできたか!?
それじゃぁ始まるぞぉ!
3!2!1!
スタートだぁ!!!!」
開始のゴングが鳴らされると同時に勇者とデス・パセリを除く8人の選手が一斉にデス・パセリに襲いかかる。
「お前は悪目立ちし過ぎちまったんだよ!!」
まずはデス・ピサロの両隣に居た二人が先にハンマーと斧をそれぞれデス・ピサロに振り下ろす。
「邪魔だ」
しかし、デスピサロは素早い動きで大鎌を地面と水平に持って回転し、襲いかかってきた二人の体を両断した。
「近接はダメだ!
遠距離から魔法で殺すぞ!」
その様子を見ていた残りの6人は一斉にデス・ピサロに向けて魔法を放つ。
「六死」
デスピサロが黒い魔力を大鎌に込めて一気に振るうと、6個の黒い衝撃波がそれぞれの魔法を打ち消した上で六人の参加者すら消し去ってしまった。
「近接も遠距離もいけるのか」
デス・ピサロの実力を目の前で見ていた勇者は冷や汗をかいているが、ただ黙って見ていた訳ではなく練っていた魔力をステージの外側にある水へと放つ。
「水操・大流撃」
ステージを囲む水が数メートル上昇するとデス・ピサロ目掛けて襲いかかる。
さらには水の中にいたサメ型の魔物も追加で突撃させた。
「五死」
デスピサロは右手に黒い魔力を集めて上空に手をかざすと、黒い魔球が五つ放たれてそれぞれ周囲を襲いかかる水と魔物に当たると何事も無かったかのように消し去った。
しかし、周囲の水を消し去って視界がクリアになったデス・ピサロであったがどこにも勇者の姿は見当たらなかった。
「水切」
上空から勇者の声が聞こえると反応する間もなくデス・ピサロの両腕が切断されてしまった。
「見事」
たが、デス・ピサロはすぐさま大鎌の柄を口で噛むと首を大きく振って勇者の体を両断した。
「そ、んな、、」
勇者はなす術もなく絶命してしまった。
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