139ページ
・地下コロシアムには参加せず、レンゲ山へと足を運ぶ
二人は仙人が住むと言われるレンゲ山を登りはじめて時間としてもう2時間が経っていた。
視界は濃い霧に覆われており、後どのくらい登れば頂上なのかも分からない。
「おいおい、本当にいるのか仙人ってやつは?」
勇者の隣でアキレアが汗をかきながら愚痴を溢した。
「ハァハァ、、あくまで文献に書いてあっただけだからね。 いない可能性も十分あるよ、、」
アキレアの問いに勇者は息を切らしながら答える。
「後30分登って何も見つからなかったら帰ろう」
'ふーん'
勇者は半ば諦めの気持ちを言葉にするとどこからともなく声が響いてくる。
'なんだなんだ、もうちょっと頑張るかなと思ってたけどな〜'
すると視界を遮っていた霧が晴れ、一人の子供が姿を現した。
着物を身に纏い、髪は左右で三つ編みに結っている。
そして瞳に星のような模様が入っており、子供の姿とは裏腹に奇妙な雰囲気を醸し出していた。
「君は一体、、?」
勇者が警戒しながら問いかけると子供は笑って答える。
「ぼく?ハハ!
君達が探していた仙人って奴だよ!
名はヨウゲ・ジンチ。よろしくね!」
子供は二人を小馬鹿にしたような口調で話す。
「仙人だと?
お前見たいな子供がか?」
アキレアはヨウゲの言葉に疑いの眼差しをむけていた。
「まぁ信じないだろうね。
そうだ! じゃぁ少し手合わせしてあげるからかかっておいで!!」
ヨウゲは指をクイクイと自分に向けて折る。
勇者とアキレアは顔を見合わせ頷きあうと一斉にヨウゲに攻撃を仕掛ける。
「拳衝」
「水刃斬」
アキレアが正拳突きをする事で生み出した衝撃波と勇者の剣から放った水の斬撃が一斉にヨウゲを襲う。
「まぁまぁだね」
ヨウゲは祈るように両手を合わせると衝撃波と水の斬撃の二つは音もなく消え去ってしまった。
「マジかよ!」
アキレアは驚きを見せるが勇者はすぐさまヨウゲに向かって走り出していた。
「魔法がダメなら近接だ!」
勇者はヨウゲに近づくと剣をヨウゲの首目掛けて振り上げる。
しかし、ヨウゲは両手を合わせた状態から動こうとしない。
「な!」
何かしらの手段で防いで来ると思っていた勇者は両手の動きを止めようとするが、何故か勇者の剣は吸い寄せられるかのようにヨウゲの首を両断してしまった。
「おい!何もマジでやる必要なかっただろ!!」
アキレアの怒声が勇者に浴びせられるが、勇者は目を見開いてただただ呆然としていた。
「いやいや、驚いたかい?
でも気にする事は無いよ。
ぼくの神通力で無理矢理首を切らせたんだ。
君のせいじゃ無い」
切られたヨウゲの頭が急に喋り出すと切られた首の断面から木の根が体へと伸びていき、何事もなかったかのようにくっついたのだ。
「化け物かよ、、」
そんなヨウゲの姿を見てアキレアと勇者は恐怖の感情が湧き出ていた。
「どうだ?
これでぼくが仙人である事が分かっただろう?」
そんな二人の怯えた様子を見てヨウゲはケラケラと笑う。
「どうやら君達は仙人であるぼくと会いたがっていたようだけど、何のようかな?」
ヨウゲは不適な笑みで勇者達に問いかけた。
仙人に修行を付けてもらいにきたと答える→223ページへ
何か不穏な空気を感じ何も用は無いと答え、王都へ帰宅しようとする→224ページへ




