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二択物語  作者: 轟号剛


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135ページ

・Bランク討伐


勇者とアキレアの二人は闇夜の森に足を運びデーモンを探していた。


デーモンはコウモリの羽に羊の角、鬼のような顔と人間の体に鋭い爪と凶悪な体を持っていると言われている。


全身が黒く闇に紛れるその姿は常に闇に覆われるこの森の中で見つけることは苦難であるだろう。


森の中を二人が注意深く歩いているとガサガサとかすかに草木が踏み潰される音を勇者の耳が拾った。


身体能力強化のネックレスを身につけている勇者は素早い動きで音の場所へと移動するが、そこにいたのは一匹の兎であった。


「何だ兎か、、」


「危ねぇ!!」


ほっとする勇者とは対照的に背後からアキレアが叫び声をあげる。


すると勇者の頭上に甲高い音が聞こえ、勇者はすぐさまアキレアの元へと戻る。


「チッ、上手く誘導したんだがな」


勇者の頭上にはデーモンが浮いており、アキレアの出したシールドに爪をぶつけていた。


「助かった、ありがとう!!」


勇者は助けてくれたアキレアに礼を伝えると剣を構える。


「ターゲットだ。

 たたみかけるぞ!」


アキレアはデーモンの足元に展開したシールドを解除しながらデーモンの元へと走り出す。


「下等生物が舐めるなよ?」


デーモンは向かってくるアキレアに対して人差し指を向ける。


それに対し反射的にアキレアは前方にシールドを展開しながらデーモンに近づく。


悪銃(エビルレーザー)


デーモンの人差し指から紫色の魔力が一直線にアキレアに放たれる。


レーザーはシールドに当たり防がれる筈であったが、シールドを一瞬で貫通しアキレアの心臓を撃ち抜いた。


「ば、か、、な」


アキレアは自身の穴の空いた胸を見て絶望しながら地面に倒れてしまった。


「アキレアー!!」


勇者は急いでアキレアの元へ駆け寄るが、既にアキレアは事切れてしまっていた。


「許さない」


勇者は涙を流しながらも力強い瞳でデーモンを睨みつける。


力強く地面を蹴り付けるとデーモンの背後に回り込み剣を振りかぶる。


「遅い」


しかし、強化された身体能力を持つ勇者の動きは完全にデーモンに見切られており勇者の手首を掴まれてしまった。


「お前らじゃ魔力の足しにならない。

 もっと強い人間を寄越すんだな」


次の瞬間デーモンの爪が勇者の体を貫いていた。


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