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・アキレアが囮になる
アキレアは軽やかな動きでオークの攻撃を避け続ける。
その隙に勇者はオークの背後に回り込む為に木の中に紛れた。
「ハッとろいぜ!」
アキレアはオークの背後に回り込んだ勇者の姿を捉え余裕の表情を浮かべた。
しかし、アキレアが避けた棍棒が地面に当たるとその破片の一つがアキレアのふくらはぎを貫通してしまう。
「ぐっ、まずっちまった!」
アキレアは大きく態勢を崩す事になってしまい地面に倒れ込む。
すると、オークの大きな足がアキレアの頭上へと差し迫る。
「アキレア!!」
勇者はまだオークとは距離があり、アキレアを助けられる状況に無かった。
「くそがぁ!」
アキレアは魔力を練る時間も無く拳で迎えうつ。
しかし、素の状態のアキレアの拳がオークの体重を支える事など出来るわけがなく無惨にも潰されてしまった。
「そんな!!
アキレア!!!」
勇者はその光景に動揺してしまい体の動きを止めてしまう。
その隙をオークは見逃す筈は無く手に持つ棍棒を勇者に投げ飛ばす。
勇者は咄嗟に剣を構えて防御の姿勢を取るが、自身の何倍もある棍棒を受け止める事はできず上半身が吹き飛ばされてしまった。
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