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・勇者が囮になる
勇者はわざとロイヤルハーブに近づてオークの注意を引く。
どうやら、オークはロイヤルハーブに近づく事を嫌がっておりそこを逆手に取ったのだ。
「グオォォ!!」
案の定オークはターゲットを勇者に変えて棍棒を振り下ろしてきた。
勇者は軽い動きで棍棒を避けると近くにある木の上に登る。
「いくぞ!!」
そして勇者は木の上からジャンプしオークの頭上目掛けて剣を振り上げる。
しかし、オークもまた振り下ろした棍棒を振り上げて勇者を吹き飛ばしにかかる。
「赤瀾」
棍棒が勇者に襲いかかる所で地上ではアキレアが赤いオーラを全身に纏い、素早い動きでオークの足元に迫っていた。
「緋撃」
赤いオーラがアキレアの右拳に集中し、その力をオークの脛に叩き込む。
「ガァァァ!!!」
ボキッと大きな音をたててオークの脛の骨が折れて倒れ込みオークの手に握られていた棍棒は地面に落ちる。
そして、オークの頭上に飛んでいた勇者は剣を振り下ろしオークの頭を貫く。
途端オークは全身の力が抜けたように地面に倒れ込んだ。
「やったな!」
砂煙が晴れた所でアキレアが勇者の元にやってきて片手を上げていた。
「うん!」
そのアキレアの手を勇者は勢いよく叩いてハイタッチを交わす。
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二人はギルドに行くと依頼内容であったロイヤルハーブを提出し報酬金をもらい、素材屋でオークの素材を買い取ってもらう。
続けて二人はその足で街の外れにあるドワーフの集落へと足を運んだ。
「この金で何か買える装備はあるか?」
アキレアは袋一杯に詰めたお金を机の上に置く。
「こん位の金額だとぉー」
ドワーフはアキレアが置いたお金を確認すると部屋の奥の倉庫へと入っていく。
数分後、ドワーフは細長い棒と腕が収まる程の大きさの盾を持って来た。
「この棒は魔力を込めると伸び縮みする如意棒ってもんだ。 こっちの盾は同じく魔力を込めると魔法や衝撃を跳ね返す反射盾。 その金額だとこのどっちかの装備が買えるだよ」
ドワーフは持って来た棒と盾を机の上に置いて二人に見せる。
「今回はお前の武器を買うんだ。
どっちにする?」
アキレアの問いかけに勇者は考える。
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