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・シールドスキル
勇者が右手に光る水色の光を握りつぶすと全身を水色の光が包み込んで光りは消えていった。
「アキレア、僕の事を殴って見てくれないか?」
勇者は右手を握り締めて魔力を循環させながら、アキレアに話す。
「魔法を試すのか?
まかせろ!」
アキレアは勇者の意図に気づくと思いっきり勇者の事を殴りつける。
しかし、アキレアの拳は勇者に当たる手前で水色の魔力の壁に阻まれて弾かれる。
「やるなぁ!」
アキレアは今度は連打で勇者の張ったシールドを殴りつけるがビクともしない。
「中々の強度があるみたいだ。
これで大分魔物との戦闘が楽になりそうだよ」
勇者はシールドの強度に満足したようで頷きながら微笑む。
「おやおや、こんな所でお前さん達何をしてるんだい?」
すると、二人の背後から腰の曲がった紫色のローブに身を包んだ老婆が話しかけて来た。
「こんばんは。
僕らはギルドのクエストでグールの討伐に来たんです」
勇者は老婆に近づくとこの場に訪れた経緯を説明する。
「そうかそうか、そりゃぁご苦労なこって。
ところでお前さん達、賭け事は好きか?
よかったらこの老婆に付き合ってくれやしないか?」
老婆はしゃがれた声で二人に問いかける。
「賭け事?
一体何をやるんだ?」
アキレアが問いかけると老婆は首から下げたポーチから赤い液体と青い液体が入った瓶を二つずつ取り出した。
「この二種類の瓶があるんだが、青い薬品は人が本来持つ気の力を覚醒させる物。赤い薬品は魔力を暴走させ通常以上の力を引き出す物だ」
老婆は奇妙な笑いを挟むと二人に問いかける。
「この二つはあたしが作った独自の薬品でな。
君たちにはサンプルになって欲しいんだ」
勇者とアキレアはお互いにどうするかと顔を見合わせる。
「しかし、飲むのは片方だけだよ。
両方が混ざってしまったら悪影響があるかもしれないからね」
老婆の忠告を受けて二人小声で相談を始める。
「怪しすぎる。
こんな話乗るべきじゃ無いよ」
「いや、強くなれるんだったらなりふり構ってらんねぇだろ?」
勇者は怪しむ様子を見せるがアキレアは乗り気のようだ。
二人は数秒目を見合わせてお互いを牽制し合ったが、最終的には勇者が折れる。
「わかったよ、、
ただ、どっちを飲むかは僕が決めるよ」
勇者の言葉にアキレアは満足そうに頷いた。
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