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・王位継承戦を辞退し第二王子であるモックのサポートに回る
勇者は後日、王位継承選挙が始まる前に自ら候補から降り第二王子のモック王子の支援に回った。
しかし、それでも第一王子であるロベア王子の根回しと人脈には勝てず僅かに劣勢であった。
ところがその状況を静観していた第三王子のソリダ王子もまた、王位継承選から離脱し自身の支援者にモックに投票するように呼びかけた。
その結果モック王子の得票率はロベア王子の得票率を大きく超える結果となり、新たな王が決まったのだった。
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「助力感謝する!
こうして王座につけたのも君の、ゼラニウムのおかげだよ!」
勇者は今王室へとやって来ており新たな王となったモックに抱き締められていた。
「いえいえ、私なんて些細な力でした。
今回の結果は何よりもソリダ王子のご助力のお陰です、、」
勇者が答えるとモックは勇者を離して真っ直ぐな瞳で勇者を見つめる。
「それも確かにあるが、ソリダは言っていたぞ。
ソリダと私の得票率を合わせただけではロベアに勝てなかっただろうと。
民の支持率がここまで伸びたのは紛れもなくゼラニウムのおかげさ!」
モックは満面の笑みで勇者の手を取り再び礼を言う。
その言葉に勇者は驚きと共に嬉しさが湧き出て穏やかな表情を見せた。
「さてここからが大変になってくる。
先日の魔物襲撃事件、あれは間違いなく魔王の手によるものだろう。
あれだけの魔物が統率を持って国を襲う筈が無いからな」
モックは真剣な表情になると王座へと足を進める。
「国としては王を殺されて黙っている訳には行かない。大臣達からは魔王城へ報復を仕掛けるべきだと言う声が多数上がっている。
しかし、私は一国の王として魔王と対話をしたいと思っている」
モックは王座に深々と座ると勇者を見つめる。
「対話だ。
それが何を意味するかと言えば、魔王城へと向かう為の戦力は必要最低限に抑えると言う事。
もし魔王にその気があれば一瞬で私は殺されるだろうな」
勇者はモックの話をただただ黙って聞いている。
「だが、報復からは平和な世は生まれない。
魔王がどんな意図でこの国を襲ったのか。
そしてこれから魔物と人間が協力して暮らせる世の中を作る事は出来ないのか。
そう言った事を私は話したいと思っている」
モックは真剣な表情から優しい微笑みへと表情を変えると勇者に問いかける。
「ゼラニウム。
君はどうするのが良いと思う?
私は本当に魔王と対話する事ができると思うか?
それとも、魔王に報復を仕掛けるべきだと思うか?」
魔王と対話しに行くべきだと伝える→201ページへ
報復を仕掛けるべきだと伝える→202ページへ




