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交流会

今日から離乳食を卒業しついにみんな食べてるご飯を食べることになった。


「離乳食卒業おめでとう来栖!!これで大人の仲間入りね!!」


「あ、ありがとう。」


──やはり慣れないな…これ

いくら改心したとはいえ、ついこの間までは結構仲は最悪だったわけだ。慣れるのには時間がかかるだろう。


「今日は楽しみだね、来栖ーー」


「たしかにそと出れるのは嬉しいな…」


そう今日は俺たち幼児組は老人ホームに行くのだ。

ご飯を食べ終え支度をしいざ参る。


◼️◼️◼️


老人ホーム到着。


「お待ちしておりました。中へどうぞ。本日はよろしくお願いします。」


「はい、では」


さっそく出迎えられ館内に入るとなんか既視感を覚えた。

──なんだろう、微妙つっかえて出てこないな

しかし、さっそくその既視感の謎は解けた。

──あ、あの人は…


「では自己紹介から始めましょう。ゆずから順番に」


「はい!!柏木ゆずです!!」


順番的に次は俺だが驚きのあまり院長の話が聞こえなかった。

──なんで、じいちゃんがここにいんだよ…

あまりにポカンとしていたため、ゆずがこっそりと


「次の番、来栖だよ!!」


そこで俺はようやく我にかえり周りが混乱していることに気づいた。


「えーと葛中来栖です。」


──危なかった、ゆずがいなかったら怒られてたかも…

そして残りの5人もどんどん自己紹介していく。


自己紹介終了後


「さっきはありがとな、ゆず」


「いやいや気にしなくていいよ。何考えてたの?」


「いや、知り合いかなって思ってたけど勘違いだったってだけ。」


ここで本当にのことを言う訳にはいかないためとりあえず嘘をつくことにした。

今回この老人ホームと幼児は主にけん玉など昔の道具で遊ぶような感じらしい。時間は8時から11時までだそうだ。

──といっても俺がじいちゃんと遊ぶ訳にはいかないな…万一があるし…


すると後ろから老婆が


「あらー可愛いわね、おばあちゃんとけん玉で遊ぶ?」


といいけん玉コーナーの所を指さした。しかし、そこには俺のじいちゃんがめっちゃ楽しそうにけん玉をしている姿があった。

──じっちゃん何やってんだよ…


「あーごめんゆず、トイレいって来るから先行ってて。」


「分かったー」


──すまん、ゆず。もうそっちには行けそうにないや。

俺はトイレ方面に行くと"囲碁”と書かれた看板があった。

しかし、ほとんどの人がカルタやけん玉などのコーナーに集まってるため、囲碁のスペースには1人のおじいさんしかいなかった。

──囲碁といえば懐かしいな。たしか、小学生の頃テレビで何億とか稼いでるプロを見て始めたんだっけ…

でも俺はあまり強くない。実績としては全国団体戦2位を手にしたことがあるがウチの大将が強すぎただけで俺はなんもしてなかった。

──久しぶり打つか。時間も潰れるし。


「1局打ちませんか?」


「この歳で打てるのかい!?最近の子供はすごいねーー」


「えへへ、ま、まぁね…」


──この人痛いところついてくるな…

とりあえず先手を決め対局が始まった。


序盤はお互い普通に陣地を広げ特になし。しかし中盤になると自体は急変した。

──この人さ…強くね?!勝てる気がせん。

こちらが少しでも甘い一手を打った瞬間、一瞬で食いつかれる。そして俺の大石もたった今死んだ。これが神の一手…なんて、ヒ〇ルの碁みたいなこと考え


「負けましたー」


見事なまでの負けだった。

──時間もあるしもう2回戦目始めようかな。

するとゆずがやってきた。


「あー来栖こんなとこにいたの?全然戻って来ないから心配したんだよ。」


「あ、ゆず。いやーごめんね、前から囲碁に興味があったからあそこのおじいさんと打ってたんだ。」


「おじいさん?誰もいなけど…」


俺は振り返るとそこには”誰も"いなかった。

俺が口を開けポカンとさせていると


「あっそういえばさっきおばあさんと遊んでる時言ってた。ここ出るらしいよ幽霊…」


「よし、帰ろうバイバイさようならアリーベデルチーーー」


俺は一目散にそこを離れた。


「ちょっと待ってよーー」


前世の働いてた病院でも夜勤とかの時、結構幽霊がでてくるため慣れてた方だと思っていた…つもりだったけど怖いもんは怖い。


結局、俺とゆずはけん玉をすることになった。じいちゃんは調子乗って大技しようとしたら腰をやったそうで現在部屋で休養中だそうだ。

──じいちゃん変わんねー。昔俺が縄跳びの練習してた時もあったなこんなこと。

……

『おじいちゃん二重跳びが2回しか出来ないよ~』


『ええか孫よ、重要なのは数じゃない、心なんじゃ。見ておれ!!お、やった6回も出来た!!お前、若いんだから10回はいけるやろ!!』


──じいちゃん即落ち2コマやんけ…めっちゃ数気にするやん

じいちゃんは調子に乗り


『もう1回みておれ!』


飛ぼうとした瞬間

         ”ゴキッ"

じいちゃん2ヶ月入院した。

……

──じいちゃん元気でやれよ…


「ねーねーどう来栖、上手くない?」


そう言い、ゆずはもしもし亀さんを完璧に決めた。


「すごー!!」


「えへへ///」


するとおばさんがニヤニヤして


「あんたら付き合ってんの?」


ぶっとんだ爆弾発言しやがった。

──俺とゆずが付き合う?何歳差やと思ってんねん。

俺が否定しようとするとその前にゆずが


「そ、そんなわけないじゃないですか~」


「あら、そうなの?てっきりそうかと…」


「ないですよーーないない×10!!」


──おーめっちゃ否定するやん…さすがに傷つく…


すると

「はーーーーーーい。集ーーー合!!」


──そういえばもう11時だ。なんだかんだあったがじいちゃんの顔が見れて良かった。


俺たちは別れの挨拶をし、行きと同様、先生の車に乗った。


「来栖、さっきは無い無いって言ったけど別嫌というわけじゃないからね!!」


──マジか…車の窓が空いてるせいで全くもって聞こえねぇ


「ごめんゆず!!なんて言った?」


するとゆずを頬を赤らめ


「うっさいバカ!!」


その日ゆずは口を聞いてくれなかった。

囲碁のくだりは本当の話です。私と友1と友2で団体戦出たのですが友1が強すぎて全勝で私と友2のどちらかが奇跡的に勝つみたいな感じで決勝まで行ったのですが、そこで遂に私と友2がどちらも負けてしまったという結果に終わってしまったんですよね。で優勝したチームには特典があるとあうのに準優勝にはなんも無いってことで友1がブチ切れてたのが懐かしいです。友1は現在東大に合格し重度の学歴厨になってしまいました!!


私の叔母が病院で働いているのですが、亡くなった患者の病室から気配を感じたり、何故か物音がするそうで恐らく病院に幽霊がいると言ってました。

病院では日常茶飯事に人が死んでるからいてもおかしくないや。とも言ってました。

めっちゃ怖いっすね


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