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孤児院

孤児院生活1日目


この孤児院は保育園と同様日程が決まっている。


6時30分  起床

7時00分  朝食

7時30分  小学生・中学生は登校。

 

 ~    自由時間


9時20分  

 ~    平仮名の読み書き

10時00分


10時20分

 ~    歌andお絵描き

11時00分


11時30分  昼食


12時00分

 ~    昼寝

13時00分

見ての通りきっちりしていることが分かる。孤児院の人数はおおよそ40人くらい。そして小学生や中学生達が登校すると7人いた。

──えーと最初は9時くらいまで自由時間か、喋ってみようかな。

俺は3人組の男の子に喋りかけようといくとある1人の女の子によって阻まれた。


「ねーおままごとしよ!!」


──びっくりした…なんだそんなことか、別にいいけ…は?!

俺は気づいた。話しかけようとした3人組の男の子らの視線に。

──確かにここでおままごとを受けてしまえば周囲から「男なのに~ままごとしてる~」とか言われかねん…ここは仕方がないが


「ごめん、別のことしたいんだー」


すると女の子は不機嫌


「あっそ」


そのままどっかに行っていた。

──なんだったんだ今のは…まぁいいそんなことより…あれ?

さっきまでいた男子どもはそこにはいなかった。

──俺、なんかしたかな?


結局誰とも話せかず9時20分を迎えた。

──見てろよ、俺の左利きを!!

そうして院長がプリントを配ろうとするとさっき俺にままごとしよう!!と言ってきた女の子が


「私も手伝います!!」


──あれ、思ったよりいい子なのかな…

しかし、配られたプリントは何故かクシャっていた。

──ま、まぁ気のせいだよな…そういう時もある…

その後は左利きで平仮名をこなした。


「来栖くん平仮名上手だね!!そんくらい出来るんだったら先生してもらおうかなー」


「いえいえそんなことはありませ…」


──何だこのオーラは…


そのオーラの先には先程の女の子がいた。


「どうかしたかい?」


「い、いえいえ別に…あ、後で名簿貰ってもいいですかね?名前覚えたいんです!!」


休み時間

今のところ特に問題は無いな、1人を除いては。

俺は名簿を確認した。

──えーと名前は…柏木ゆず  5歳か。来年で小学生か…

やはり、初っ端で断ったのからかなぁ…

とりあえず今は無視して次のお絵描きと歌の準備でもしよう。

歌は保育園の頃ひたすら歌ったから足を引っ張ることはないだろう。

絵はいつも抽象画でも書こう。


「はーいでは歌を歌いましょう。手元のプリントに歌詞があるので」


そうして先生のピアノの演奏と共に歌を歌い始める。


「あ〜♪あ〜♪あ?!」


俺の驚きの声によって演奏が中断される。


「どーかしましたか、来栖くん?」


「い、いえなんでもないです。すみせん。」


──き、気のせいだよな。今、柏木ゆずに足踏まれてたような…


「まぁいいです、次から気おつけてください」


気を確かにしもう一度歌い始める。

──やはり、踏まれてる、それもガッツリと…

「ふっ」

こいつ笑いやがった。いや、我慢しろ。俺は大人だ。この姿になってからの分を足せば30超えてる。こんな5歳のガキに怒ってどうする…

その後も平然を装い歌いきることが出来た。

そうして歌を歌う時間は終わり、昼食を食べ昼寝の時間になった。

──昼寝か…保育園の時もあったけど眠れたことがないんだよな…

俺は今まであったことを振り返った。

──改めてひっどい人生だな俺…だが保育園のときも家にいた時もずっと遊び続けた訳では無い。

俺はずっと考えてきた、どうやって殺すかを。

しかしただ殺すだけではいつでも出来る。どうせだったら派手にやってやる予定だ。

ちょっと孤児院で暮らすとか予定外のことは多いがまだ想定内だ。これなら計画にも支障は特に出ない。

──まぁ、梨花の居場所は分かるし、とりあえずは小学生になるまで待機だな。



昼寝が終わると次はひたすら自由時間だ。

──あー何しようか…

ここにあるものは寄付されたおもちゃとか沢山あり、保育園の時よりも多かった。

──は、これは!?

そこには「ポン!クラッシュ!クラッシュ!パッパッパ!」でお馴染みのグルメスパイザーがあったのだ。

──これたしかプレミアついてたような…あっこれも!!

勝手に1人で盛り上がっていると柏木ゆずが

「これちょうだい」

といい俺が持っていたグルメスパイザーを取っていった…

──ん??????


「ちょっと返してよ!!」


するとゆずは「ふっ」と笑い


「院長ーーーーー来栖くんが私のおもちゃ取ってきたーー」


院長が駆け付け


「どうしたんですか?」


「来栖くんがー」


こんなところで罪被されてたまるかの精神で声を高めに


「違いますよ!!」


しかし、院長は


「来栖くん、人のものを取るのはダメなことだよ。」


──あっれ、おかしいなんで普通に怒られてんの?

反論しようとしようとしたが、これ以上は無駄だと悟り諦めた。


「はい、来栖くんごめんなさいは?」


──煽りかこれ?


「ゴメンナサイ」


「うふふ、許してあげるー」


──このメスガキが…

俺はついに堪忍袋の緒がチョッキンされ決心した。"分からせてやる”と。

あくまでも設定で実際の孤児院がそうだとは限らないです。あと孤児院というのは実際には存在せずあるのは児童養護施設です。フィクションなので許してください。

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