表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

短編とかその他

最悪の結末

作者: リィズ・ブランディシュカ



 最悪の事態だ。


 仲間が全員倒されてしまった。


 あんなにも頼もしく心強かった仲間たちが。


 最後に残った俺は、仲間に支えられないと戦えない。


 本当は弱虫な存在なんだ。


 どうやって一人で戦えばいい。


 無理だ。


 戦えるわけがない。


 ああ、敵がやってくる。


 早く逃げなければ。


 最後に残った俺にとどめをさしにきてしまう。


「うわああああ」


 俺は悲鳴を上げてみっともなく逃げまわる。


 プライドなんて気にしてられない。


 そうするだけの味方なんてもういないのだから。


「殺さないでくれ! なんでもする! 頼む!」


「そんなことできるわけないだろ」


 悪魔のような顔をした敵は残酷に笑いながら、無情にも剣を振り下ろした。


「はははっ、これで終わりだ」

「頼む、たすけ」


 剣が突き刺さる。


 命がこぼれだしていった。


 ああ、これで終わりなんて嫌だ。


 俺には世界を支配するという夢があったのに。


「命乞いだなんて。今まで散々俺たち人間を殺しておいて、よく言うぜ。魔王のくせに」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ