第壱話 無始無終
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作品内に含まれる地名、歴史、国際的情報は全て時代に合わせています。
病原体、医学に少々オリジナルを含めております。
似たような誤字が多いです。
文法60点なので大目に見てくれると幸いです。
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第二次世界大戦ヨーロッパ戦線終戦から半年以上が過ぎた。
あの時と比べれば少しは町から活気が見えてきた。
減ったのは、餓死者と暴行。安定を取り戻しつつある。
連なって増えたのは、βシート構造プリオン感染。喰われてその段階で終わるより、ゾンビ化が圧倒的に多かった。
そんな問題包みの1番多い国、フランスは感染者、負傷者が最も上手だった。
だがそれは都市部の話だ。
今からは都市から離れた田舎をベースに記載する。
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1946年3月18日 -オーヴェル・シュル・オワーズ-
都市のパリから西北へ数km離れた田舎町、オーヴェル・シュル・オワーズでは、街の中心部に賑わいの原点があった。
祭りでなければテレビなどがある訳でもない。
フレンチ料理店だった。
Continuerと呼ばれるこの店は、味は勿論。対応や店内の環境も良い。この時代には珍しい繁盛した料理店だった。
店内の賑わいの中でウエイターが読み上げた。
「えー、前菜でキャベツのナムル、メインディッシュで赤鯖のクリーム煮込み、デザートはチーズケーキで間違いないでしょうか。」
「あぁ、早めで頼む。」
ウエイターの金色の髪が店内を横切った。
彼はレオ・フォスター。
立派なフランスの名だが、完全に偽名だ。
物覚えができる頃には既に戦災孤児となり、今では店の料理人、ガスパルに養子として迎えられた。
言葉や読み書きを教えて貰った上に生かせてくれてる礼として働いている。
だが問題部分も多々ある。
レオは元々精神的病の自閉症の持ち主であり、人と関わるなど夢でもできない程だった。
だが完全不可能な訳でもない。
戦時中、自分すら生きれるかわからない状況の中で、ガスパルは少しでも解こうと努力をしてきてくれた。その分の礼もレオは払おうとしている。
「しよう」としている.....だけだ。
「おい餓鬼!!さっきから呼んでんだろうがアァア!?!?優先順位すら付けられんのかこのボンクラが!!!!」
「えっ....!?あっえぇっすみません!今からお伺い致しますので......」
「ねぇさっき頼んだ珈琲まだ?もう5分待ってるんだけど。」
「(5分....)すみません後程お持ち致しますので....」
「おいお前、このナイフは何だ。汚れが落ちてないぞ。こんな事も出来ないならナチスと同時に吊るされろ!!」
「すすsすみません!!新しいのお渡ししますので!!」
少しの事で愚痴を言うほど脳に血が回りやすい客は接客の中でも1番嫌いだった。
カウンターから新しいナイフと入れてそのままだった珈琲、そして紙とペンを持って店内を回った。
現時刻2時中頃。ランチ終盤だからか慌ただしい気が晴れない。
カランコロン_____
店のドアベルが音をたてた。
この時間に来る客、は決まってた。
「やぁレオ。いつもの席空いてるかな?」
「あぁ!いらっしゃいませフリスさん。空けて起きましたよ。」
レオは青年をカウンター近くのテーブル席へ案内した。引き立ての珈琲豆の匂いが漂う場所だ。
青年はジャケットを尻の下に入れ、背を壁に付けた。
「ご注文は如何なさいましょうか。」
「いつもの。キッシュと珈琲でお願い。」
「賢参りました。」
レオは紙に注文を書かずにキッチンへ向かった。
青年の名はフリス・ホワード。店の1番の常連客でもあり、レオと1番親しい客でもある。口調は軽いかもしれないが、今の時代珍しい金色のロングのサイドポニーテールという女性のような見た目でもある。
だが、彼は世界で貢献した者の片手に入る数の1人でもある。
ヨーロッパ大陸中を巻き込む伝染病、プリオン病の治療に唯一成功した医者だった。
「ガスパルさん、フリスさんからいつものでお願い致します。」
レオが厨房へ顔を出すと里親のガスパルは1人で多くの作業をしているのがわかった。肉を内側まで丁度いい頃合いまで焼き、ソースを焦がさないように混ぜ、丁寧に盛り付け、調理器具と皿などの洗い物。色々ゴロゴロしているがレオは手を出しにくかった。
「あいよー。15分待ってくれ。」
暑苦しい厨房から出て、レオはフリスの水をグラスに注ぎ、渡しに行った。
「前失礼致します。お水です。」
「ん、ありがとー。」
フリスはいつもの新聞を店では食べる時以外見ている。別に気になることではないが、ほぼ毎日1週間前のを見ている。
「なぁお前知ってるかぁ?」
別のテーブルの客の声がレオの耳に入った。さっきの注文に愚痴撒いた中年おっさんだ。
「この街にも出たらしいぜ。」
「出たって...何が?」
「何言ってんだあったりめぇだろ!」
会話を盛り上げる男にフリスも目線を変えた。
「感染者だよ感染者!俺ら生身の人間を喰うって言うあれだよ!!」
「はぁ!?ここにも出たのか!?」
「噂だけどなぁ、1番の理由ったらあれだろ...」
レオはその後を聞かずに厨房へ入った。
「おぉレオ丁度良かった。この赤ワイン煮込みを4番テーブルに持っていってくれ。」
4番テーブル。あの愚痴おっさんのところだった。どうにも気が引いて仕方ない。が、克服としてと言い聞かせ、レオは両手に大皿を持ち、運んだ。
「でよぉ〜そしたらよ、いきなり白衣の奴が__」
「お待たせ致しました。メインディッシュの鶏の赤ワイン煮込みです。」
レオはテーブルに堂々と肘を載せる客2人の間に皿を置いた。
「あぁ?だったら置いとけ。今割り込むんじゃねぇよ餓鬼。」
今日は一段と餓鬼と言われるがレオは一応今年で18だ。そんなこと思いながらレオは厨房へ行き、フリスのキッシュを取りに行った。
「お待たせ致しました。こちらほうれん草とベーコンのキッシュと、そしてオニオンスープです。」
「あぁ。ありがとう。」
レオが料理を置くと同時にフリスがテーブルの横に新聞を置いた。今日のは昨日と同じ1週間前の感染警告と被害報告の書かれた経済新聞だった。
ひとまず全員に料理を出し、一段落着いたところでレオは珈琲豆を挽いた。フリスの珈琲だ。慎重にレバーを回し、適切な量のお湯を注ぐ。何故だか凄く手ブレが酷い。
レオは丁度フリスが食べ終わった頃に持っていった。
「失礼します、お皿下げますね。」
「はいありがとうね。」
「あとこちら、食後の珈琲です。豆はレユニオン島産のブルウォンポワントゥです。」
「へー!今の時代珍しいね。もう殆どないんじゃなかった?」
「確かレユニオン島近くのマダガスカル?って所から輸送されたらしいです。カフェイン含有量は通常のアラビカ種の約半分なので飲みやすいかと...」
「成程。今の世間でよく運べたね〜」
フリスはカップに口を当て、少し喉に通し、黙った。
「薄いな。」
「えっ!?す、すみません!!自分まだ腕がなってないもので.......」
「いやいや大丈夫。僕がただ珈琲にはうるさいだけだから。それにフルーティーな香りはとてもいいよ。」
「は、はぁ.......」
その後もフリスは少しづつ味わいながら時間をかけて飲んだ。
pm15:30
ランチの閉店時間になった。客はフリスだけになり、店内は静かになっていた。
「レオ〜お会計お願い。」
「あっはい!」
テーブルを拭いていたレオはポケットからメモを取り出して向かった。
「お会計、6フランです。」
「んーはい丁度。いつもありがとうね。」
「ありがとうございます!」
「ガスパルさーん美味しかったですー!」
「おぉフリスさん!ほぼ毎日通ってもらってこっちもありがたいですわ!」
「いえいえ、ただ職場に近いだけなんですけどね(笑)」
フリスは財布をしまうと店を出た。それに続きレオも店の前まで出た。
「ありがとうございました!お気をつけて。」
レオは店に入ると余計静かに感じた。が、6時からのディナーに向けて準備を進めた。
「あぁレオ、お前は今日早めに帰った方がいいぞ。」
「えっ何故ですか?」
「今晩雨が降るらしいからな。まぁそんなラジオなんか信用しねぇがな。」
「はぁ.....でも雨くらいなら家は近いので平気ですよ。」
「そうかもしれねぇが、この街にも出たって噂じゃねぇか。感染者。」
レオは何か口から出そうだったら喉で途絶えた。
感染者。詳しいことは知らないが、新聞などに情報からするに人殺しか人食い。見た事はないのでそんな危機感はなかった。
「まぁ....大丈夫ですよ。確かな情報ならまだしも噂ですし。」
「とにかく今日は帰れ。今日夜の営業はしない。」
ため息混じりで言うと、途中だった洗い物を進めた。
いつもは手伝いなど軽く受け入れてくれる人だ。ここまで言われたら仕方あるまいと、レオは荷物を持って店を出ようとした。
店のドアノブを持った時、何故か戻ろうともしたが、打ち切って内側にドアを引いた。
現時刻16時。春近いこの季節は薄らと黒雲が天を覆っていた。
レオは道中「テレビ」というものを誰かの家の窓から見えた。やっていたのはニュースで、おそらく感染報告くらいだろう。一応レオは初めてテレビを見たがあまり関心がわかなかった。
他の家からはラジオの音が聞こえた。ただの感染注意だけだ。道では新聞を配っていた。デカデカと感染内容を載せたいつものだ。
世間は食料不足と差別や暴行等あるが、それ以上に感染拡大が問題になっているそうだ。レオは知ってはいたが恐怖すらなかった。恐れているのは1人だけだ。
家の近くの路地裏までやってきた。なんだかんだ言ってもう17時だ。電灯がないとほぼ見えない。路地裏となれば尚更、高いマンションに瓦礫で足元を掬われるほどだ。
レオは急がず転ばないように歩いていった。
が、進むにつれて何か暑くなっていった。
暑い....より、熱い。
全身がドロドロする。
重い。
泥沼か。
熱湯か。
硬い。
硬い.........?
柔らかい........?
肩が自分のでないのに気づき左肩を見てみる。
裸眼と人ではない歯。それと、
自分の首を絞める手。
「うわああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
レオは咄嗟にしゃがんで手から逃れ逃げようとした。
視野がどうなっているかすらわからない。真っ暗で体に何かが当たりながらも逃れようと必死に道のない瓦礫の上を走った。
(嘘だろ....あれが感染者か.....!?!?想像以上に速い.....それに人間なんかじゃない!!!!!!あれはただの.........)
レオに考える隙すら与えまいと影はレオに近づいていく。人間離れした速さでレオの正面に姿を見せた。
「_______っ!!!!!」
レオは後ろを向いて走ろうとした。だがそれは敵の思惑通りだ。影は止めるどころかレオの左足を股ごと喰いちぎった。
痛みよりも無を感じ取ったレオはその場に倒れた。
右足を前に踏み込んでたからかうつ伏せになり、その途端思えないほどの痛みが眼の裏まで来た。
声を出すほど容易では無い自身の状況に自分だけではどうにもできないと思い、叫んだ。
「誰か!!!!!誰か助k.....」
声が出なくなった。より、痛い。口の裏がとても痛い。骨が痛い。
顎が砕かれている。それに、舌がない。ちぎられたんだ。左足は無く、舌もない。何もできない。涙すらできない。痛みがただ全身を覆うだけだ。
瞼を動かす力すら無いほど衰弱していった。視界はまだあった。大量出血で意識がもう殆どなかった。
ボヤける視界と痛みでいっぱいの中、何か硬そうな尖ったものがレオには見えた。すると衝撃的な痛みが走り、意識は完全に無くなった。両目をくり抜かれた。
左足、舌、そして両方の眼球。影....化け物はそれを一瞬で噛み砕き飲んだ。だが足りないようだ。死んだレオを見ると唾液を垂らし、背骨から喰らい付いた。
首と頭を分け、首を全て喰うと、背骨を全て覗いて腹を食い始める。その場には金髪の少年の頭だけになった。
化け物は骨以外食い終わると、頭を喰おうとする。
すると多くの足音が向かってくる音がした。
「いたぞ!!!!総員かかれ!!!!」
フランス軍だった。軍人は対感染者用の銃弾を所持している。それを知っていたのか化け物は瓦礫の上を登り、姿を消した。
「逃がすな!!奴は特殊感染体だ!!これ以上拡大させるな!!!!!」
赤髪の男が兵の指揮を執る。同時に兵士達は数箇所に別れ探索した。
「先程の死体の頭部がありません!!」
「は?頭部か!?脳が感染の原因だ!!糞よりも先に頭を探せ!!!」
「り...了解!!」
軍隊は一晩掛け探したが結局痕跡だけで見つけられなかった。
一晩で事件数は4件。死者7名が出た。
________途中保存 loading............
主よ.....
神よ.........
我々に何の罪があるというのですか.........
人間1人の罪を、何故幾億の人間が背負わなければならないのですか..........
神よ.......
我に誓え........
人間が.......
我々が成果を成すならば我々が取って代わろうではないか!!!!!!
おぉ神よ!!!我々の腐った罪の鎖を解こうと思わぬならば!!!我々は貴様に復讐の名を刻もうではないか!!!!
Dieu est mort!!
Nous vous opposons!!
視界がある。
瞼を開ける感覚もある。
足がある。
腕がある。
息ができる。
自分は_______
生きてる______
自分は_____________
レオは上半身を上げた。
ここは、
自分の家だ。
まず自分は_____
自分なのか_____??
自分とは思えないほどの上半身が重い。
後ろにも右にも左にも倒れそうだ。
まて、
人間というものは前に眼が2つあり、前しか見えない動物のはずだ。
何故_____
何故360度全方位が見渡せるのだ。
どこが正面なんだ。
思い出した。
喰われた事を。
レオは顔に手を当てた。
手じゃない。肉だ。
人間じゃない。
ガタッッッッ
無言で落ちた。だが衝撃が少ない。より感触の範囲が多い。
どこか正面かわからず部屋中をものを落としながら傷つけながら音を立てて洗面台へ駆けた。
鏡の前に行き、洗面器に手を当てた。
洗面器の中には赤い液体が溜まっていってる。
鏡に右手....右にある5本の骨を置いた。
鏡の前の2つの眼球を前に向けた。
彼はレオ・フォスター。
今年で18の一般の人間。
鏡は正面の物を写す。
鏡を見てるのは彼だ。
写したのは
化け物だ。
感染と観戦よく間違えます。
LINEで間違えて1人友人を失いました。
多分それが原因じゃありません。
一応自分の父親フレンチ料理人で色々料理聞いたんですけど難しいですね逆逆立ちしています。
あと書き初めだるいやりたくない。




