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入社だよ!全員集合⑥

さぁ次は我らが(実一名)のアイドル、道山 愉子さんだ!

この人数もあってか、俺が初めに恥をかいた時よりも緊張しているように思えるが、大丈夫だ、天使だ。


ゆっくり立ち上がって、緊張しつつも真っ直ぐみんなに向き合いながら話し始める。耳に尊さが入ってくる。


「皆さん初めまして、道山 愉子と言います。VRゲーム、というよりゲーム全般が昔から大好きで、今回の募集に思わず参加しました!


ジャンルにもよりますが、結構やり込んでいたりするのもあります。お手伝いできることもあるかと思いますし、皆さんよろしくお願いします!」



多少表情は硬そうだったけど、色眼鏡無しに完璧な自己紹介だったと思う。しかし、中々ゲーム大好き!って言い切る女性も珍しいな……


スマホが世界、引いては日本にも十分浸透し、アプリや動画配信サービスなどでゲームが身近になったし、更にはVRゲームの爆発的な技術革新、様々なジャンルへの着手により大分、それこそ俺の幼少期よりは女性もゲームに手を出す機会が多くなった。


そうは言うが、やはりプレイヤー比率が高いのは男性だという現状は変わらない。まぁ俺の周りに今まで偶々こういう子が居なかっただけなのかもしれないけども。


とにかく、道山さんはひとしきりの拍手を受けた後、恥ずかしそうに頭を下げて着席した。


彼女が着席した時、俺にだけ小声で「キンチョーした!」ってはにかんで笑うもんだから……動悸息切れ……はい!


自己紹介はその後も少しあったが、俺にはこの小声のダメージが強過ぎて正直フワフワしか思い出せない。


道山さんの隣に座ってた、栗色の髪の女の子。一応スーツを着てはいたが、隠しきれないギャル感だけ覚えている。



最後に、あぁ、何というか言い方は適切なのか微妙だが、偏差値高そうな雰囲気の、俺より2.3歳下の青年。

先に紹介された爽やかイケメンさん(秋月さん)は、知性と品性って感じだったのだが。


あー、苦手なタイプだ。学歴や知識ノウハウがあることを理由にマウント取ってくる、タイプだ……



まぁ、その彼も着席し、場がひと段落した事で自然と皆の視線が部屋の前方でこちらを見ながら座っている束内さん達に集まる。



「皆、自己紹介は済んだようだし、次は明日以降行って頂く仕事内容について、説明するわ……悠一君、スクリーン切り替えてくれる?」


「はい、了解です!」


今まで俺たちの履歴書が写っていたスクリーンが、切り替わると画面には覚えのある光景、というか風景が広がってきた。


これは……確か……


「これが、我が社が今一番注力するVRMMO。というか最早社の看板みたいな物ね。かなり有名だから知っていたり、プレイヤーもいたりするかも知れないわね


【ワールド オブ オーダー】略して【WAO】とプレイヤーやメディアからは呼ばれているわ。」



はぁい、ヘビーユーザーでっす!

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